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九マイルは遠すぎる

九マイルは遠すぎる THE NINE MILE WALK
著者:ハリイ・ケメルマン

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)
(1976/07)
ハリイ・ケメルマン

商品詳細を見る


<STORY>
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。まして雨の中ならなおさらだ」
語り手である「わたし」がニッキィ・ウェルト教授に提示したひとつの文章。それは教授はなにげないひとつの文章から一連の論理的な推論を導き出そうという提案に乗ってのことだった。
しかし、この短い文章だけを頼りに推論を展開した教授は、なんと前夜起きた殺人事件の真相を暴き出したのだった。

<感想>
久しぶりの更新です。
DVD鑑賞や映画はご無沙汰でしたが、実は読書だけは結構なペースで続いていました。ただブログにアップしてなかったw

さてさて、今回の読書記録ですがミステリマニアでは有名な作品です。ベストミステリには必ず挙がる名作です。
タイトルだけは知っていたのですが、この作品は海外作品の上に短編なのでなかなか本が見当たらなかったんですねー。
ようやく図書館で発見しました。
その前に有栖川有栖氏の短編集を読んだ時に、ちょうどこの「九マイルは遠すぎる」をモチーフにした作品を読んだので読みたくなったのも理由です。

しかし、読んで驚きました。

上記の短い文章から、見事な推論を展開していくんですよ。
作者であるケメルマンは上級英作文を教えている授業で、新聞の見出しにあったこの文章を試しに学生たちに提示し、同じように推論を求めたのですが、これがうまくいかなかった。
ところが当人の方はこの推論にどっぷりはまってしまい……何と14年後に納得のいく推論に達したそうです。

その推論がこの「九マイルは遠すぎる」だったそうです…凄いよ。

ミステリと一言でいっても、その中にあるジャンル?は様々で読者の方にも好き嫌いがあるでしょう。
この短編集ではトリックらしいトリックや、奇抜な殺人鬼などは登場しませんし、殺人現場にふさわしい?おどろおどろしい屋敷や、絶海の孤島などにも行きません。

作者も序文で語っていましたが、この手法で「長編」は不可能です。また殺人に至るまでの長い前振りや犯人による告白もいらないのです。
読者の目にも触れた情報だけで、推論を展開していき、真相をに至る。
これが、ケメルマンの作品の醍醐味でしょう。

そんなわけで、非常にシンプルで、それでいて内容の濃い「論理的な推論」を味わうにはこれ以上ない作品ですので、興味のある方でまだ未読の方はぜひどうぞw

表題作以外にも7作収録されています。


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劇場版「名探偵コナン~絶海の探偵(プライベート・アイ)」

劇場版「名探偵コナン~絶海の探偵(プライベート・アイ)」

製作国:日本/原作:青山剛昌/監督:静野孔文

<STORY>
朝靄の京都・舞鶴湾で一隻の不審船が発見された。その船の中に残された部品などから日本国のものではないことが判明。
同日、イージス艦の体験航海に参加していたコナン、蘭、園子、小五郎、そして少年探偵団たちは、海上自衛隊による対空戦闘訓練を見学していた。
しかし、訓練中に突然、謎の不審船が領海内に侵入。警告を無視してイージス艦に接近する。訓練は即座に実戦となるが、反撃もなく不審船はイージス艦によって撃沈される。
何とか事態は収拾がついたものの、敵の狙いが分からない。そんな最中、自衛隊員の左腕が艦内の排水ダクトで発見される!
この異常事態にヘリで急行した大阪府警・京都府警と共に、海上保安庁・海上自衛隊すべてで捜査を開始。しかし、事件はそれだけでは済まず、何とイージス艦内にスパイがいると判明した。イージス艦に搭載された日本の防衛システムの情報を持ち出される訳にはいかない。
果たしてコナンは事件の真相を、そしてスパイを見つけることができるか?


<感想> ネタバレあり
えー性懲りもなく、映画館に見に行って参りました(苦笑)
かなり前に見ていたのですが、ネタバレもあるので感想をアップするのを控えていましたが……もういいかな?
毎年、毎年、本当に頑張りますね~「名探偵コナン」スタッフ。

ただ、事件のスケールを大きくするあまり、現実離れしてきましたが。

今回は海上自衛隊全面協力の元で製作されただけあって、イージス艦の迫力は大変良かったです。ええ、それに関しては満足ですともw
問題は、それに絡めての「自衛官の死体発見」と「スパイ」だったんだ…orz

まータイムリーというか、シャレにならんというか。
上映中、「あの国」という表現に笑いを堪えてました(笑)
「不審船を調べたところ「あの国」の部品が発見され…」「恐らくは「あの国」のスパイが…」「もし情報が「あの国」に渡れば…」

北朝鮮って言えないんだよねw

ここから先はネタバレあります!
















さて、問題の部分なんですが…時々あるけれど、「殺人事件」に見せかけて「殺人事件」でないことがありますね。今回はそのパターンでした。
「業務上過失致死」…になるのか?
しかし、今回は被害者である自衛官がスパイ行為をしていて、その行為中に海上保安庁の人間に見つかってしまい、職質を恐れるあまりに明らかに不審な行動を取ったので、追いかけられる最中に崖から転落したという……何とも痛い真相でした。
追いかけた海上保安庁の人が残された遺留品から相手が自衛官だと分かり、びびって誤魔化そうとしたために事故が事件に発展し、それにスパイ騒動が絡んで複雑化したというわけなんですね。

ここまではまだいいんですが…問題の「あの国」のスパイ!

目的は体験航海中に、不審船を接近させて、その時のイージス艦内でのやり取りを記録するというものだったんですよ。
そんなわけで、一般人に紛れて潜入しているのですが……実は観客にはあっさりと誰がスパイなのかは分かってしまいます(笑)
死んだ自衛官以外にも、もうひとり大阪に潜伏中のスパイがいるのだけど、そちらは平次たちが追いかけるのだけど…何というか、行き先の特定がちょっと強引のような気もしました。

強引といえば、お約束?の蘭の空手ですが、高校生があんな動きできるわけがない(笑)
今回はイージス艦の甲板で「あの国」のスパイとの大立ち回りがあったんですが、無理無理無理。絶対に無理です。
結果的には海に落とされるんですがね。

普通なら死にます。

まぁ、このあたりはツッコむなと言う部分なのでしょうが…最近の作品は目に余るんですよ…orz
あー後ね、スパイがこの体験航海に潜り込むために、一組の父子を利用するんです。父親を誘拐して、子供に「お父さんを殺されたくなかったらおとなしく言うことを聞け」と言って、親子のふりをするんですが。

父親はこの時点で殺されているよね?

シビアに考えて申し訳ないけれど、子供の証言からイージス艦に乗るために仕組んだことだと分かるので、より証言能力が高い大人は始末されると思うんですよね…エンディングで再会シーンを見た時にそう思った(苦笑)

ちなみに、海に落ちた蘭を探すためにイージス艦の能力をフルに使うんですが、何というか…この作品はこれがやりたかったんじゃないの?と本気で疑いました。

大海原に落ちたたったひとりの人間を探し当てる。

普通なら無理だけど、いろいろな要素が重なってるし、最新鋭のイージス艦のレーダーを使って探せば……やっぱり無理だろ(笑)

蘭が落ちたことはスパイ以外は知らなかったけれど、蘭がスパイと戦闘に入ったことを、利用されていた子供は知っていたのに、どうして「お姉ちゃんは戻った?」って園子たちに聞きに行くかな…。
すでに艦内ではスパイの事で動いているのを知っているのだから、スパイの元から蘭の指示で逃げ出した直後にまずは近くの自衛官に報告に行くのが普通じゃね?
また園子たちにも「スパイと戦った」ってきちんと伝えてないのか、まず園子たちで蘭を探してから「どこにもいない」と小五郎たちの元に行くという悠長な行動が分からん。
結果、スパイを尋問していた隊員から「甲板で空手を使う女と戦って、そいつは海に落ちた」という情報が別口で入ってようやく事態が判明するという…どれだけ時間ロスしたんだか(汗)

ここは本当に見ていてイラッときましたね(笑)

そのため、蘭の捜索中に園子や子供たちが泣いたりするシーンがかえって空々しく感じるし、見つかるまでも一度は「手前で引き返す」二度目は「海中に沈む」など、簡単には見つからないよーという演出が、最終的に「蘭を見つけるのは名探偵の新一」のシーンをやり過ぎ感たっぷりにさせたという…orz

こういった演出よりも、もう少し事件らしい事件にしてくれないか…これを製作サイドに切に願う。

えー今回の映画の見どころは「イージス艦」…それだけです(笑)
あ、もうひとつあった。
これは「BLEACH」を知っていて、しかもアニメを見ていて、さらに「兄様」が好きな人にしか分からないポイントですが、作中で「京ことばを話す兄様」を体験できます(笑)
劇場版第6作「迷宮の十字路(クロスロード)」で登場する京都府警の警部さんが出るのでw
ちょっと嬉しかったw

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ヴァレリーの誘惑/言葉なき隣人

13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~

ヴァレリーの誘惑 Valerie on the Stairs
監督:ミック・ギャリス

<STORY>
売れない作家たちが集うアパートにやってきた一人の青年。越してきたその日から、女性のすすり泣く声がどこからか聞こえ、やがて階段でひとりの女性と出くわす。
彼女の名はヴァレリー。「わたしを助けて」と言うが、背後から怪物が現れ、ヴァレリーを壁の中へ引き込んでしまう。

<感想> ネタバレ
ん~~~これまた邦題のミスマッチが目立つ作品でした。
原題直訳は「階段のヴァレリー」になります。

以下、ネタバレになりますのでご了承ください。

舞台となるアパートメントは作家志望で、未だに出版経験のない人々に家賃なし・食事つきで部屋を提供しているという非常に面白い場所でした。
主人公は部屋が空いたので引っ越してくるのですが、前の住人は自作をことごとく出版社から断られ、自主出版も出来ないことから自殺したという、何ともありがちな前振りがあります。
そしてアパートの住人は「作家志望だけど、一向に日の目を見ない人」だけあって、一癖も二癖もあるのでどんな内容なのかな~と思っていたのですが…

前の住人の自殺って関係なかった(笑)

これ見よがしに血だらけのバスルームなんて出す(幻覚だけど)から、てっきり幽霊ものかと思いました。ところが、それ以降は全く出て来なくて「ヴァレリーとは何者?」の方に話はシフトしていきます。

「誘惑」というタイトルからヴァレリーがどれほどの美女かと思いきや、女優さんには申し訳ありませんが、そんな美女でもなかったです(←作中では美女として描かれてますが:苦笑)

ピンポンダッシュ(←ドアのノック)や、すすり泣き、部屋の備品の破壊、幻覚、壁叩き、夢の中へ無断登場などなど、主人公は落ち着いて執筆活動も生活も出来ません。だから「誘惑」というよりは「妨害」です(笑)

結局、ヴァレリーとは何者なのか?
本気でデビューする気がもう無くなったんじゃないかと思われる作家三人によって、日頃の鬱憤や悪趣味を叩き込んで書かれた「階段のヴァレリー」という小説の中の女性でした。
(同人誌をやっている人間にはちょっとチクリとくる設定です:笑)
ヴァレリーを支配している怪物ももまた同じで、どういうわけか具現化してしまったという話だったんですね……本当に前の住人の自殺は関係なかった。

まぁ、最後の最後で捻って見方を変えれば、その自殺した作家が書いた最後の作品が実はこの話だったとも取れるんですが。
理由はこの作品に登場した主人公その人もまた作中の人物で、ラストは消えてしまうからです。
まぁ、その…作中でアパートの大家曰く「駄作だけど、魂はこもっていた」作品だったようなのでそうなのかなって……確かにあまり面白くなかったのです(苦笑)



言葉なき隣人 FAMILY
監督:ジョン・ランディス

<STORY>
美しい桜が咲くある家の地下室で、陽気な音楽に合わせて「作業」をするひとりの男がいた。彼は今、自らの理想の家族を「作って」いたのだ。
肉を溶かし、キレイに洗った骨を針金で繋ぎ合せ、鬘を被せて、服を着せる。そうして、「妻」「娘」に続く「父親」を完成させた。
ところが、隣りの空き家に若い夫婦が引っ越してくる。その妻はとても美しく、彼は彼女を「新しい妻」にしたくなった…。

<感想> ネタバレ
空想と言うよりは完璧「妄想」の世界に生きる男でしたね。
最初は(空想上)夫婦円満だったくせに、引っ越してきた隣りの人妻が気に入ると、いきなり「口うるさい反抗的な妻」になってしまって、作り上げた妻を殺害(破壊)する理由にするところが何とも凝っています。
新しい家族が欲しくなると、これまた「おばあちゃんは来ないの?」「妹が欲しい」など、可愛い娘がねだるという流れを作ります。
さらに凄いのは、その「新しい家族」を街中で物色するときに、目当ての人物が「わたしをあなたの家族にして」「わたしは孤独。愛してくれる人が必要なの」など、相手が自分の家族になることを望んでいるという妄想をします。

いい加減にしろよ、このオヤジ…orz

正直、うざいです(苦笑)

以下はネタバレになりますのでご了承ください。

視点はずっとこの殺人鬼の男で進み、引っ越してきた夫婦というか、妻の方に目を付けたことで何となくラストが想像できるのですが……パターンとしては、

1、計画が失敗に終わり、殺人鬼の犯罪が明るみに出て終わる。
2、計画が破綻したように見せかけて、最後は殺人鬼の妄想通りに終わる。
3、殺人鬼よりも隣人の方が実は上を行く殺人鬼夫妻だった。
4、夢オチ。

このあたりが考えられます(←私も大概、ホラーに慣れてきたよな:苦笑)

答えは「3」…に近いものでした。


まぁ、やけに夫婦による思わせぶりな言動があったので何かあるなと分かりました。
1、かつてロサンゼルスに住んでいた。(同じく殺人鬼もかつて住んでいて、しかも住所から近かったと分かります)
2、娘がいたが死んだ。(ガンで死んだと告げます)
3、夫の方が妻に「もう少し考えさせて欲しい」と訴えます(夜、ベッドの上で言うので普通は子供かと思う)

鋭い方ならここで分かると思いますが、そう…殺人鬼の家にいる娘(骨となった死体)は、この夫婦の娘だったのでした。

あーなるほどね。
面白いのが、この夫婦の職業で夫は医者、妻はフリーの雑誌記者なのですよ。
夫曰く「(仕事をしている)妻は猟犬のようです」→娘を殺した(この時点では死んだと分かっているとは限らないんだけどね)犯人をどこまでも追いかけて仕留めるという前振りだったようです。

殺人鬼が交通事故で負傷した時、病院でこの夫が治療するのですが「貴方が死んだら妻に怒られますよ」と言うんですが、これは復讐を遂げる前に死んでもらっては困るという意味だったんですね(苦笑)

そして、その復讐なのですが、夕食に殺人鬼を招待した時に「地下室は豆電球を買ってないから案内出来ない」と言っていました。
その地下室に殺人鬼を拉致監禁し、なぶり殺しにする予定だったのですね(笑)
しかも、夫が医者なので「二週間くらい生かしておくか」って……ここに医者の恐ろしい醍醐味が!

半殺しの拷問と半生かしの現代医療の共通点→被験者の苦痛は死ぬまで続き、終焉は施術者の胸先三寸である。

でも、夫が葛藤していたのが新たに子供を作るということではなくて、この復讐に対してでした。というオチには「ピル(避妊薬)を止めろって言ったのは貴方じゃない」という妻の言葉があるので私としてはNGです。
そして、子供を誘拐した殺人鬼を突き止めるには少々無理があるんじゃないかな~というのは誰しも思うことではないでしょうか。
フリーの雑誌記者がここまで(犯人特定&引越し先)完璧に分かる事実を警察が見逃していたってことになるんですから。
まぁ、それを言ったらおしまいですが(苦笑)

それとちょっと悪趣味なのですが、殺人鬼がこの夫婦にどんな復讐をされたのか少し見たかった……鼻の中に器具を突っ込まれるという非常に痛いことをされた後は無かったので。
手術着をきた夫婦が血まみれなのと、生きてはいるけれどやっぱり血まみれの殺人鬼の身体の一部から察するに、想像を働かせろってことかな。


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ワシントン・コード/Vの伝染

13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~

ワシントン・コード THE WASHINGTONIANS
監督:ピーター・メダック

<STORY>
アメリカ建国の父と呼ばれる初代大統領ジョージ・ワシントンの故郷。祖母の訃報を聞いて、マイクは妻と娘と共にその地を踏んだ。
かつて祖父母が住んでいた家を片付けていると、地下室にあったジョージ・ワシントンの肖像画の裏から一通の手紙と古いフォークが見つかる。
それがマイクたち家族を恐怖に陥れる代物だった。

<感想>
何じゃこりゃ??
はい、これが正直な感想です(笑)

原題は「ワシントニアン」で、作中に登場する「ワシントンの精神を忠実に守り、実践し、伝えていくことに全てを懸ける狂信者たち」のことです。
邦題は間違いなく「ダヴィンチ・コード」のパクリですね。
このタイトルに騙された…orz
何のサスペンス要素も、謎解きの醍醐味もない、何というか……意味が分からん、ドタバタコメディのような作品でした。

唐突に始まり、何だそれ?といった問題が起き、おいおいおい!といった展開で進み、こんなのアリ?なオチで終わるというZ級作品のような印象を持ちました。

まず「初代大統領ジョージ・ワシントンは実はカニバリズム(人肉食い嗜好)だった」というとんでもない設定です。
本人に祟られても文句は言えないぞ(苦笑)
でも、これをやってしまうのがアメリカというか…自由が保障されている証拠ですね。
自称:世界一の経済大国やマスゲーム命の国でやってご覧なさい……死刑だよ。どちらも建国の父は絶対不可侵だからね。

あー作品全てがツッコみどころなんですが、特に気になったところがあったので、ちょっと言わせて下さい。

人肉食いになると、どうして原型・生肉のままなんでしょう?
ゾンビやクリーチャーならともかく、今回は人間なんですよね。
それなのに、人肉を食べるシーンになると、人体ぶつ切り血抜き処理もしない内臓もそのまま生肉を手づかみで食べるんですよ。

豚のように生肉のまま食べるのは危険ということはないかもしれませんが、血液には催吐作用がありますので気持ち悪くなりません?
また産毛があるままの皮膚ごと食べるの?
筋や腱があると食べにくいよね?
内臓だって、何の処理もしないままだと、胃液や膵液、胆汁なんかでぐちゃぐちゃだろうし、胃や腸には未消化物があるだろうし、膀胱には尿、大腸には便などあって食べられないだろ!!

そもそも、ナイフとフォークを使ったシーンでも、血の乾いてない足首って……豚足と違うんだよ?

恐らくはこの作品のメインシーンなのでしょうが、あまりにも低予算丸出しで作り物全開だったことと、過剰な演出・描写過ぎたせいか上記のようなツッコミをしてしまいました。

トドメの大オチが、この作品はホラーではなく、少々出来の悪いブラックコメディだったと決定づけたと思います。



Vの伝染 THE V-WORD
監督:アーネスト・ディッカーソン

<STORY>
些細なきっかけから、死体を見に行こうと真夜中にジャスティンとケリーは近くの葬儀場へ忍び込む。ところがその場所でひとつの死体が突然起き上がり、二人に襲いかかった。
ケリーが喉笛を噛まれ、何とか逃げ出したジャスティンも、追いかけてきたケリーに同じように噛まれてしまう。
翌朝目を覚ましたジャスティンは自分の身体が変化していることに気が付く。

<感想>
先に「ワシントン・コード」を見たので、こちらは妙に王道のホラー作品だと感じました(笑)
それにしてもホラー作品の邦題って、微妙なモノが多いですね……ん~~「伝染」ねぇ。確かに「伝染」だけどさぁ。
原題を生かして「V」だけでも良かったような気がする。

冒頭のケリーが夢中になってプレイしていたゲームが、バイオハザード系で「ゾンビ」かな?と思いましたが、実は「V」が「Vampire」の「V」なんですよ。
ジャスティンのPCで流れていたDVDかな?それがベラ・ルゴシ主演の「ドラキュラ」だったのが伏線か。
ゾンビだと本人の理性が完全に無くなってしまいますが、吸血鬼だと理性というか意思が残るんですよね。

60分に満たないTVドラマ作品なので、非常に展開が早くて曖昧な部分がありましたが、纏まっていたと思います。
親友であっても、葬儀場に行こうと言い出したのはジャスティンで、それに付き合ったケリーが酷い目に遭います。しかし、空腹感に負けてジャスティンを襲ったのはケリー。
「お前のせいだ」とどちらもが言いたいでしょう。
ケリーはジャスティンを真の仲間にしようと、母と自分たちを裏切った父親を襲えと迫り、ついには咽喉を切り裂いて血を飲めと言い放ちますが、ジャスティンはこれを拒否。

また最初にふたりを襲った男が、さらにケリーに命じてジャスティンに人間を襲わせようと画策しますが、ここがメインシーンになるのかな?
ジャスティンの妹を生贄に選んだけれど、兄は頑張った。

一番えぐいシーンがここでありますが、その後、ジャスティンがケリーを同じように殺すかと思いました…でも、殺せないのよね。
凄惨なシーンの後は、親友たちの決別で、互いに選んだ道を行きます……行ったのはケリーだけだけど。
このラストは自業自得と言うには少し寂しかったかな。

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アイスクリーム殺人事件/グッバイベイビー

13 thirteen~マスター・オブ・ホラーズ2~

アイスクリーム殺人事件 We All Scream for Ice Cream
監督:トム・ホランド

<STORY>
真夜中、どこからともなく歌が流れ始める。
「I scream~ You scream~ We all scream for Icecream~(私は叫ぶ あなたも叫ぶ 誰もが叫ばずにはいられないほどのアイスクリーム)」
ピエロの扮装をした男が移動販売車でアイスクリームを売っていた。
子供たちはそのアイスクリームを買うために、コインを握りしめて外に出て行く。
ある子供が買ったアイスクリームを食べようとしていた。それを父親が必死で止めようとしている。
しかし、子供はそのアイスクリームを食べた。すると…父親は瞬く間にドロドロに溶けてしまった。

<感想>
ん~~~~~怖くなかったな(苦笑)
何だろう…アイデアはそこそこに面白いと思うのだけど、全体的に緊張感が無かったなぁ。上記のあらすじは冒頭のシーンそのままなんだけれど、全くドキドキしなかった。
わずか50分ほどの短さなのに、妙に長く感じたのはもう致命的としか言いようがない(笑)

かつて悪ガキ6人組が悪戯でアイスクリームを売っていた男を死に至らしめてしまった。時が経ち、町を離れていた一人が舞い戻ってきたのをきっかけに、恨みで蘇ったピエロはその悪ガキたちの子供に呪いのアイスクリームを食べさせることによって、彼らをアイスクリームのようにドロドロに溶かして殺してしまうというお話なんですよね。

ひとりだけ子供の時から救いようのない奴がいて、そいつは「自分には子供がいないから大丈夫だ」と余裕こいて他のメンバーが死んでいくのを面白く見物していたけれど…ま、自業自得で死んだのは笑えました。

しかし、一応はその悪戯を「悪ふざけが過ぎる」と言って、参加しなかった者も「止めなかった」という理由からか、殺してしまうのはどうかな~と思いました。
あとはラストの呪いの躱し方というか、呪い返しというか……あれはありなのか??ありなんですか??
ありだとしても、作る際には「バットに水を入れて凍らせ、ひっくり返した上で作りましょう」とアドバイスしたいです(笑)冷蔵庫から出した時点ですでに溶けかかってたからね。




グッバイベイビー PRO-LIFE
監督:ジョン・カーペンター

<STORY>
人目を気にしながら、ひとりの少女が山中を走っていた。道路に出た際、男女の乗った車にぶつかりそうになる。
ふたりは近くの病院に勤める医師だったため、少女をそこに連れて行った。
その病院は堕胎を目的とする婦人科センターであり、少女はそれを知ると妊娠を明かして堕胎を希望する。ところが少女の父親は堕胎を反対する過激派思想の持ち主で、そのセンターを相手に裁判沙汰まで起こしていたのだった。
父親はセンターの入り口で「娘を返せ」と、「お腹の子は神の子だ」と主張する。しかし、少女は「お腹の子は悪魔の子だ。生みたくない」と叫んでいた。

<感想> 最初からネタバレ全開です!
「遊星からの物体X」を鑑賞した後だったので、ちょっと期待していました……ある意味、「物体X」でした(笑)
生まれてくる赤子が悪魔の子かという恐怖に怯えるのは「ローズマリーの赤ちゃん」が有名なのかな?まだ見ていないのですが、友人からおススメだと言われています。

少女のお腹に宿った赤子が、わずか一週間で臨月になり、また異様な胎動を見せたので「悪魔の子」の可能性が高いな~と思っていたのですが、その時点でもまだ「それ」が何なのか分かりませんでした。

むしろ、神の声を聴いたオヤジと兄3人が銃を持ってセンターに乱入してきたところで、方向性まで分からなくなってしまったのは痛かった……。

堕胎反対の過激派というのは、「胎児も立派な人間である。それをどんな理由であれ堕胎するのは殺人である」という主張を持つのだけど、それはまぁ良いとして、問題は堕胎する医師やスタッフなどを攻撃するところにあるんだよな。

「胎児への殺人」を行った人間、並びにそれに協力する人間は殺してもいい。

そんなわけないだろ!

以前、アメリカだったか、堕胎を行っている病院が爆破テロを受けたってニュースを聞いたとき、マジで思いました。
この作品のセンターは堕胎専門のようでしたが、あの病院は普通に産婦人科、もしくは総合病院のような規模でしたので…妊婦や見舞客なんかも巻き込まれたと思います。あるいは通りすがりの人とか。

犯人たちは自分たちの行いを「神の代行」と思っているから始末に悪い。

思い込みって怖いです。

この作品のオヤジもまさにそれ。
警備員を射殺し、突入するときは「娘を取り返すのが目的。邪魔をしない者は構うな」と言っていたけれど、結局はセンターの所長と銃撃戦になり、一緒に突入した息子がひとり死にます。
そうしたら、もう娘のことも忘れ、所長に一方的な裁きを与えることに集中。この裁きが非常に陰湿でエグイ。
直接的には見せないけれど、何をするのかはしっかり分かってしまうんですよ…本当にこのオヤジの醜悪さが際立ちます。

オヤジが自己陶酔の極みに夢中になっている間に、センターにたまたま来ていた家族(娘が妊娠してしまい、世間体第一の親が堕胎させるために来院していた)は、隙を見て自分たちだけで脱出を図りますが、外で「人を殺すのは嫌だ」と言って見張りを担当していたオヤジの末息子と遭遇。

予想通り、殺すのは嫌だと言っていた癖に父親を射殺しました…あーあ、もう。この後、残った母親と娘も殺したと思います。通報されるのが嫌だと言って父親を殺した以上、それを見ていた二人も殺すでしょう?
こういった展開だと悪魔の子云々よりも、尊い胎児の命を守るという使命感に燃えた神の使徒が悪の所業を繰り返す人間を皆殺しにするという話なのかと思うじゃないですか。

まさかまさかの…悪魔の赤ちゃん誕生。

あれ?
本当に「悪魔の子」なの?

「オーメン」とは違って、完全に「怪物」です。どことなく「遊星からの物体X」を思わせる造形です。でも、過去の名作に比べればあまりにも「作り物」過ぎて悲しくなります。予算が無かったのか…。

さらにさらに、まさかまさかの(悪魔の)父親登場。

こいつが一番いらんかった…orz
私の目には怖い悪魔というか怪物というよりも、15歳の少女を強姦して孕ませた挙句、子供が堕胎させられそうになったので少女の父親に怪電波(神の声)送って護らせようとしたロリコン変態ダメ親父にしか映りません。

結局、裁きを終えたオヤジと息子ひとりは、娘(妹)の生んだ子供を見て衝撃を受け、神に「あなたの声に従ったのにどうしてこんな、こんなものを」と神を責める言葉を吐き始める。
その前に、そんな子供を一人で生む羽目になった娘の心配しろよな。
兄貴に至ってはさっさと逃げるし…まぁ、その直後に悪魔の親父と鉢合わせするけどさ…外にいた末っ子も中に入ってきて出会ったし…オヤジもようやくその姿を見て「お前だったのか」って分かったみたいだし…。

少女の自分の生んだ子供を自分の手で始末つけた姿は泣けるものがありました……この作品の中で彼女が一番頑張りました。

個人的には所長への残虐シーンよりも、妄信して人を殺すまで至ったオヤジが現れた悪魔のような怪物に殺されるシーンの方が見たかったです。
息子も含め全部カットなんて中途半端過ぎる…orz

ちなみに、少女の出産に立ち会った冒頭に登場した二人の男女……異形の子供が生まれて驚くのは分かるが、少女をそのままにして隣室に逃げたのは大人としてどうかと思います。
悪魔が死んだ子供を連れて帰った後、のこのこ出て来て少女に「大丈夫か?」って良く言えたと思うよ…。

「狂信的な人間の行き過ぎた行動」と「悪魔」を両方出してしまったせいで、何とも中途半端な仕上がりになってしまったと思います。

でも、別次元のところに思考が飛んで考えてしまう作品でもあります。
妊娠出産って女性が100%負担を強いられるにも関わらず、あれこれ自分の都合や主張を押し付けてくるのが男性なんですよね。
堕胎に関しての問題も人それぞれありますので、作品そのものよりも、そっちの方が印象に残りました。


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プロフィール

こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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