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もっと断捨離アンになろう!

もっと断捨離アンになろう!

もっと断捨離アンになろう!

著作者:鈴木 淳子

出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

価 格:1,260 円

前回、紹介した「断捨離アンになろう!」の続編です。
これは主人公の後日談とも言えますが、内容はパートに分かれていて、人それぞれの「断捨離」が描かれています。

興味深かったのは、「断捨離」と言うと「すべて処分する」と取られがちですが、実際はそうではないことが分かります。
いや、本を読む限り「全処分」ではないのですが、紹介されている事が、断捨離に勢いがつくとちょっとやってしまいがちな失敗なんですよね。

一人暮らしの場合は問題ありませんが、断捨離実行の時、家族と暮らしている場合「絶対に他の人のモノに手を付けてはいけない」という鉄則があります。
それぞれの価値観の違いがあるので、自分から見ればゴミでも捨ててしまうと家族の関係に溝が出来てしまいます。
また「断捨離を強要しないこと」も重要です。
最初は自分が片づけてスペースを作ると、そこに誰かが必ずモノを置きます。これは「縄張り」意識のなせる業だと説明されていますが、私も実際にやってしまって母に怒られたことがあります(苦笑)
「空いているからここに置いてもいいよね」って感じで。

ただ、面白いことに嬉々として片づけをやっていくと、それを見た家族が同じように片づけ始める現象が起きるそうです。
やはり「きれいな空間」で過ごしたいと思うわけです。ただ、それを実現するために片づけをしなければけない…と思うと腰が重たくなるんですよね。
ところがその片づけを楽しんでやっている人を目の前に見ていると、やってみようかなと思うようになるんですね。

私の場合、兄がそうなりました(笑)

他にも昨年の東日本大震災のときに、緊急災害時用の備蓄がなくて困ったという断捨離アンが登場します。これは「今必要なもの」という観点で断捨離を行った結果、備蓄品を断捨離対象にしてしまった失敗談です。
備蓄品は「不用なもの」ではありませんね。

もう一つ、面白かったのは「家に不用のモノを入れない」という断捨離の「断」が強すぎて、買い物をしなくなった断捨離アンが登場します。
「すっきりした部屋」はいいのですが、徹底して「要・不要」を意識してしまって買い物をしなくなってしまっていたんですね。
雑貨などは買い過ぎると問題ですが、心の潤いや癒しというものは必要だと思います。
このあたりの加減がうまくいかないと、「片付いてスッキリした」部屋ではなく「殺風景な」部屋になってしまうのが断捨離の落とし穴ですね。

重要なのは「軸は自分」であること。

モノに軸を置き、買い込んで溜め込んで居場所をモノに取られるのも問題ですが、スッキリした部屋に集中するあまり、今度はその部屋に軸が置かれては本末転倒です。

この本は断捨離について勘違いしたり、あるいは夢中になり過ぎて暴走しそうな部分がよくわかります。
続けて「断捨離」の本を紹介したのは、面白いブログに当たったからです。
そのブログは「断・断捨離アンになろう!」というもので、断捨離によって出るゴミ処理が深刻化して、消費税増税の一因になったとか、モノだけでなく人間関係まで断捨離して、引きこもる若者が増加中など、問題点を喚起した内容です。
筆者は断捨離に一時期はまり、実行した結果、この夏はマフラーとコートで過ごさなくてはいけなくなったと失敗したと断捨離を行ったことを後悔しているそうです。
夏物を全部処分してしまったようですね…。

また、緊急災害時に断捨離アンが物がなくて苦労すると断言していますが、「もっと断捨離アンになろう」は読んでいないと思われます。
そして断捨離によってモノを買わなくなると、経済が停滞してしまうので物欲を捨てるのは良くないと主張していますが、これもこの本には描いています。

ブログの内容は「自分にとって不用でも何かの縁でやってきたのだから、捨てないでとって置こう」とありますが、それが溜まった結果、モノで溢れかえる部屋になったから断捨離することになるんです。
確かに大量のゴミを出すのはエコに反しますが、快適な部屋に住むことは果たして許されないのでしょうか。
また経済を回すために不用なものを買わなければいけないのでしょうか。

ゴミ処理に引きこもり、経済停滞の原因の一部が断捨離って、凄いなと思います。筆者は確かなスジによる情報だと言っていますが。

「いらないからって何でもかんでも捨てるな」ということは分かりますが、とりあえず「備蓄品は断捨離対象ではないこと」と「必要最低限のもしか買わないことが断捨離ではない」ということはこの本に描いてあります。
勘違いしている人いるかなと思ったので、もし断捨離を行うなら2冊とも読むことをおススメします。

…といっても、断捨離関連の本を読んだ私は「全部捨てる」とは考えなかったですけどね。
あくまでも自分を軸にして「必要なものを残して」捨ててました。そして普通に服など新しいものを買ってます。
「部屋の収納力以上のモノを溜めこまない」「自分の管理能力以上のモノを持たない」が鉄のルールです。
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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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