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九マイルは遠すぎる

九マイルは遠すぎる THE NINE MILE WALK
著者:ハリイ・ケメルマン

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)
(1976/07)
ハリイ・ケメルマン

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<STORY>
「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。まして雨の中ならなおさらだ」
語り手である「わたし」がニッキィ・ウェルト教授に提示したひとつの文章。それは教授はなにげないひとつの文章から一連の論理的な推論を導き出そうという提案に乗ってのことだった。
しかし、この短い文章だけを頼りに推論を展開した教授は、なんと前夜起きた殺人事件の真相を暴き出したのだった。

<感想>
久しぶりの更新です。
DVD鑑賞や映画はご無沙汰でしたが、実は読書だけは結構なペースで続いていました。ただブログにアップしてなかったw

さてさて、今回の読書記録ですがミステリマニアでは有名な作品です。ベストミステリには必ず挙がる名作です。
タイトルだけは知っていたのですが、この作品は海外作品の上に短編なのでなかなか本が見当たらなかったんですねー。
ようやく図書館で発見しました。
その前に有栖川有栖氏の短編集を読んだ時に、ちょうどこの「九マイルは遠すぎる」をモチーフにした作品を読んだので読みたくなったのも理由です。

しかし、読んで驚きました。

上記の短い文章から、見事な推論を展開していくんですよ。
作者であるケメルマンは上級英作文を教えている授業で、新聞の見出しにあったこの文章を試しに学生たちに提示し、同じように推論を求めたのですが、これがうまくいかなかった。
ところが当人の方はこの推論にどっぷりはまってしまい……何と14年後に納得のいく推論に達したそうです。

その推論がこの「九マイルは遠すぎる」だったそうです…凄いよ。

ミステリと一言でいっても、その中にあるジャンル?は様々で読者の方にも好き嫌いがあるでしょう。
この短編集ではトリックらしいトリックや、奇抜な殺人鬼などは登場しませんし、殺人現場にふさわしい?おどろおどろしい屋敷や、絶海の孤島などにも行きません。

作者も序文で語っていましたが、この手法で「長編」は不可能です。また殺人に至るまでの長い前振りや犯人による告白もいらないのです。
読者の目にも触れた情報だけで、推論を展開していき、真相をに至る。
これが、ケメルマンの作品の醍醐味でしょう。

そんなわけで、非常にシンプルで、それでいて内容の濃い「論理的な推論」を味わうにはこれ以上ない作品ですので、興味のある方でまだ未読の方はぜひどうぞw

表題作以外にも7作収録されています。


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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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