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フランケンシュタイン

フランケンシュタイン FRANKENSTEIN

フランケンシュタイン [DVD]フランケンシュタイン [DVD]
(2011/02/22)
ボリス・カーロフ、コリン・クライヴ 他

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製作年:1931年/製作国:アメリカ/上映時間:70分/監督:ジェイムス・ホエール

<STORY>
若き科学者ヘンリー・フランケンシュタインは生命を創造することに熱中していた。墓地や絞首台を巡り、助手のフリッツと共に死体を集め、使える部分を繋ぎ合せて人造人間を作っていた。
ある嵐の夜、脳みそまで手に入れることができたヘンリーは、作り出した実験体に雷光の高圧電流を流してついに人造人間を創造することに成功した。
しかし、その後に悲劇が起こり始める…。

<感想> ネタバレ
「ドラキュラ」と並んで世界的に有名な怪物「フランケンシュタイン」。
原作は1818年に発表されたメアリー・シェリーの「フランケンシュタインあるいは現代のプロメテウス」です。
よくよく考えてみると、実はフランケンシュタインは原作も映画も一度も見たことが無かったんですよ…知っているのは全部パロディ作品やオマージュ的な作品ばかりで、本家本元を見事にスルーしていました。
その中でも一番のお気に入りは故 和田慎二氏の「わが友フランケンシュタイン」ですね。

今回、鑑賞したのは1931年のボリス・カーロフが怪物を演じる「フランケンシュタイン」です。
この作品を見なくちゃ始まらんでしょう(苦笑)
この人の名前はベラ・ルゴシ同様、よく見かけますから。

これ以降、普通にラストまで語っていますのでご了承ください。
70分という非常に短い時間で、STORYは実にコンパクトにまとまっていました。

製作年を考えれば当然なんですよね。何せ第二次世界大戦だよ。
映像特典でのメイキングで語られていましたが、今では当たり前のシーンもかなり観客にはショッキングだったようで、公開時に少女を湖に投げ込むシーンのカット、「私は神になったのだ!」というセリフのカット、また「生命創造」というタブーを犯す内容のために、カトリック教の団体から圧力などを受けたそうです。

人体破壊描写が物足りないとブーイングが出る昨今のホラー映画はどうなる(笑)?

映画を見ていて、非常にもの悲しくなるのは、やっぱり「フランケンシュタイン」という作品が持つ「人間の傲慢さ・身勝手さ」に翻弄されて悲劇的な結末を迎える怪物の姿が描かれているところですかねぇ…。

原作と映画の最大の違いは、怪物に知性を持たせないところでしょうか。
原作では生まれた時から怪物は優れた体力と人間の心、そして知性を兼ね備えていたのに対し、映画や舞台では知性の低いモンスターとして扱われることが多いそうです。
これは原作もしっかり読まないとなー。

でも、この1931年の作品を見る限り、知性が低く狂暴ではなくて、ただ単に子供と同じで無垢で本能的に行動しているだけなんですよね。

痛いことをされれば、嫌だし、怒るし、反撃もする。作中、助手のフリッツは制止を聞かずに怪物を執拗に痛めつけていたので殺された。
教授は投与した薬物が完全に効いていないのを分かっていて、そのまま解剖しようとしたため、目覚めた瞬間に殺された。

最大の見せ場は、少女と出会った怪物が、花を差し出された時にとても嬉しそうだったところです。あの場面で、少なくとも怪物は敵意むき出しで、人を殺すことが楽しいわけではないのが分かります。
ただ…ここで一番の悲劇が起こるんですけどね。
花を湖に投げて、「お花のボート」を作って遊んでいたとき、手元の花が無くなった怪物は、花と同様に少女を湖に投げ込んでしまうんですよ……あれ、見ていてものすごく痛いシーンだった><
花と違って浮かんでこない、沈んでしまった少女を見て、自分のしたことが、とてつもない過ちだと気が付いた怪物の狼狽えぶり……この一連のボリス・カーロフの演技がすごい!!

怪物に使われた脳みそが実は「犯罪者の脳」であり、それが原因で凶悪な怪物になってしまったとなっているんですが、それはこのシーンで否定されます。少なくとも私の中では完全に否定されました。


自分の欲望で創造しておきながら、面倒が見きれなくなって捨てたヘンリーが一番の悪党ですわ。
しかも、死なずに生き残って婚約者と結婚して終わりって……代わりに怪物の始末を引き受けて死ぬはめになった教授が気の毒過ぎる。フリッツは自業自得とはいえ、怪物の無垢さゆえに犠牲になった少女も浮かばれん。

原作ではヴィクター・フランケンシュタインでしたが、映画ではヘンリー・フランケンシュタインで、友人がヴィクターになってましたね。
原作通りならば、怪物に友人も婚約者も家族も殺されるんですが、映画ではちょっと痛い目に遭うだけで済みますよ…しかも、怪物退治に貢献してないねー。
創造主がこうだから、なおさら怪物の悲劇性が際立つのかな。
閉じ込められた風車小屋に火が放たれ、逃げ惑う怪物の姿は悲しいですよ…人間が一番怖いわ。


やっぱり名作は名作でした。
ちなみに映像特典として収録されている「Boo」は面白かったです(笑)あれ、パロディなんだよね?恐らくは数々のホラー作品を繋ぎ合せて作っているのでしょうが、笑えます。

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Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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