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姑獲鳥の夏

姑獲鳥の夏 うぶめのなつ

姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)姑獲鳥の夏 (KODANSHA NOVELS)
(1994/08/31)
京極 夏彦

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この世には不思議なことなど何もないのだよ―

<STORY>
終戦して数年が経った東京は中野で古本屋「京極堂」を営む中禅寺秋彦(通称:京極堂)の元に、作家の関口が奇妙な話を持ち込んだ。
すでに臨月を迎えたはずの妊婦が二十か月を経てもなお未だ出産出来ないという。またその夫は密室から消え失せたと。
京極堂との会話で関口はその男がかつて旧制高校時代の先輩であったことを知る。
ここまでは噂話でしかなかったが、奇妙な縁か「他人の記憶が見える」という自称・名探偵榎木津の元に、その失踪した男を探して欲しいと依頼が入った。
榎木津と京極堂の妹である敦子と共に問題の病院に向かった関口の中にひどく曖昧な記憶が蘇る…。
関口を絡め取る不可思議な謎。
ここに京極堂の「憑き物落とし」が始まる。


<感想>
これより前の記事でコミック化された「魍魎の匣」を紹介しています。
こちらが本来の京極堂シリーズの第一巻で、今度コミック化するそうです。その前に第三巻の「狂骨の夢」がコミック化されてますが…順番がなぜにここまでずれたんだろう?しかし、私も原作は「魍魎の匣」の方を先に読んでいます(笑)
順番が変わっても「狂骨の夢」まではぎりぎりセーフですね。前作を読んでいなくても話の内容を理解するのに問題はないと思います。
触れる箇所は「魍魎の匣」に登場する関口の書いた小説「目眩」が本作の出来事を書いたとされるくらいかな?
知らなくても問題はないけれど、知っていると「ああ、こういう風に書いたのか」と妙に納得できるはず。

さてさて、内容ですがミステリなんですが、ミステリなんですが、京極堂シリーズはちょっと好き嫌いが分かれるかと思います。
私はとても面白いと思いましたが、純粋にアリバイトリックとか密室トリックとか好きな人はダメかもしれませんね。
本作でもいわゆる「密室」が謎として提示されますが、トリックらしいトリックではないです。
人によっては「そんなのありかよ!」と言うかもしれませんが、私は「あり」だと判断しましたから(笑)

自称・名探偵として榎木津が登場しますが、このシリーズは古本屋の店主であり、神主、そして陰陽師でもある「京極堂」こと中禅寺秋彦が俗にいう「探偵」です。
そして「謎の解明」は京極堂曰く「憑き物落とし」ということになります。

非常に独特なやり方ですが、この「憑き物落とし」には引き込まれました。
また「妖怪話」も面白い。
このシリーズの面白さを伝えるのは難しいですねー。本当に読むしかない。
最初から最後まで緻密に練り込まれた謎とその解明…いろいろな伏線が張られいて、それをこれまた見事に回収していく様は感嘆を禁じえません。

京極堂シリーズのタイトルは妖怪の名前が使用されて、内容もそれに絡んだ事件や謎が登場します。読みにくい名前と見た目にインパクトを与える「ぶ厚さ」に惑わされず、一読して下さい(笑)

ちなみにいろいろと個性的なキャラクターが登場しますが、私はやっぱり「京極堂」が好きですね。
榎木津も面白いんですが……巻き込まれると非常に大変な目に遭わされるので、遠くから見ていたい人です(笑)
関口は、鬱に引きずり込まれそうなので避けたいです(←同類なので危険なのです。ごめん><)。

この作品は映画化されているんですが、まだ見てません。
「魍魎の匣」が…ね。ちょっと、というか、かなり…ね。そのため、見るのに勇気が必要なのです(笑)
本作ではいろいろと問題のある描写というか、モノ…と言ってはいけない重要素が登場するのでコミックの方も気になるところです。

「魍魎の匣」もそうでしたが、この「姑獲鳥の夏」もラストはとても切なかったなぁ。
何とも遣り切れないもの悲しさが残ります。


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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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