スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フリークス

フリークス FREAKS

フリークス [DVD]フリークス [DVD]
(2006/03/24)
ハリー・アールズ、オルガ・バクラノヴァ 他

商品詳細を見る



制作年:1932年/制作国:アメリカ/上映時間:64分/監督:トッド・ブラウニング

<STORY>
フランスの曲馬団の一員であった小人のハンスは、同じ小人の曲芸師であったフリーダと婚約していた。しかし、同じサーカス団にいる空中ブランコの軽業師クレオパトラの美貌に魅せられてしまう。
そんなハンスを内心では嘲笑いながら、クレオパトラは彼が相続した遺産目当てで結婚をし、愛人のヘラクレスと共にハンスを毒殺しようと企むが…。

<感想> ネタバレあり
制作年と上映時間を見ればお分かりでしょうが、内容は至ってシンプルです。上記に書いたまま。何の捻りも大どんでん返しもなく、予想通りの展開と結末を迎えます。
この映画が問題?なのは、内容ではなくて「出演者」です。

この作品では「サーカス=見世物小屋」が舞台であり、主役はその見世物小屋のスターたちで、登場する彼らはみな本物の奇形者や障害者なのです。
公開当時は物議を醸すのは当然のことで、この監督はこの作品以降は仕事がなかったそうです。

日本でも江戸川乱歩の作品かな?確か同じように本物の奇形者を出演させた作品がああり、また最近の作品でも重度の障害者をそのままの役で出演させた作品があるとブログで読みました。

問題にされているのは、彼らを「見世物」として利用しているため、人権擁護団体や障害者支援団体などから猛抗議がくるのは予想範囲内ですねぇ。

私がこの作品を見ようと思ったのは、感想ブログでは「これ問題なの?」という率直な意見があったからです。
悪趣味と言われても反論できませんが、どんな風に彼らがこの作品に出ているのか見たかったのです。ブログでは特に悪意ある演出ではないとありましたが、私も同意見です。

ここからネタバレします!













軽業師のクレオパトラに恋する小人症のハンスをバカにするサーカス団員たち。あるいは男性と女性の両方の性を持つ半陰陽の者をからかい、殴るシーンなどがありました。
しかし、それは正しく当時の反応なんですよね。
どう言い繕っても、目に見える「奇形」を前にして何も思わないでいられるほど人間は優しい生き物じゃありません。
どのサーカス団にも必ず複数の奇形者はいたそうです。
内面は変わりません。
でも外側が違うと、やはり人は一線を引くのです。
それが普通に描かれていました。

彼らを出演させることに対し抗議する人もいるでしょうが、あとは作品の内容ですね。
クレオパトラは愛人のヘラクレスと共謀してハンスの財産を奪おうとしました。それが発覚して、ハンスの仲間たち=奇形者たちが一斉に二人に襲いかかるのです。

映画の冒頭でもやはり見世物興行があり、奇形者たちの説明をしながら客を案内する興行師は「彼女はかつては美しい女性でした」と完全に「過去形」で紹介し、檻の中にいるその姿を見たある女性は悲鳴を上げました。

「彼女はどうしてこんな姿になってしまったのでしょう?」

そうなんですね。
この冒頭の見世物興行から回想するのが、その「理由」なんです。
つまり、奇形者たちの報復にあったクレオパトラは嘲笑した彼らの仲間にされてしまったというわけです。
下半身は無くなり、片目も失い、言葉も失い、恐らくは精神的にも壊れてしまった彼女の姿が映し出されてENDなのです。

実にあっさりとした分かりやすいSTORYなのですが、これがまた「奇形」に対する偏見や侮辱に取れるのかな?
しかし、ホラー映画だけでなくこういった奇形や障害はいろいろな作品で出てきますけどね。
はっきり言って難しいんですよね。
「差別用語」の本を読んだことがあるのですが、あまりの細かさに驚きました。ごく普通に使っている言葉がもう差別の意味を含んでいたりするんですよ…女性差別は本当に厳しい。
「障害者」という言葉もやはり差別的要素を含むので使うべきではないと言われるぐらいですから。

そんな彼らに仲間を侮辱した男女二人を報復するという行為をさせたことが問題にしているのか…1932年当時ってどういう理由だったのかな。
あまり今と変わらないと思うけど。
でも監督のキャリアを閉ざす結果となったのだから、相当な反発だったんでしょうねぇ。


作品そのものはごく普通のサスペンス映画です。
登場人物が奇形者であるからホラー映画に分類されるのかもしれません。でも内容は「財産目当てで殺人を企て、それが発覚して返り討ち」なので、サスペンス系だと思います。
ただ話の筋とは関係なしに、当時有名だったシャム双生児姉妹デイジー&ヴァイオレットがそれぞれ夫を持つシーンが差し込まれていたり、道化師フロゾとヴィーナスの恋などありました。フロゾとヴィーナスは奇形者ではありませんが、非常に友好的な仲間として位置づけされていたと思われます。(ちなみにヴィーナスの元カレがヘラクレスなんですよ)
時間も60分ですし、こんなものかなといった内容です。

思うところはいろいろありますが、どう語ればいいのか分からない…そんな作品です(苦笑)
ああ、このブログ…アメブロだったら確実に削除食らうだろうな。FC2は大丈夫かな。

実は「奇形全書」という奇形の歴史やどういった人たちがいたかを詳しく書いてある本を読んだことがありますというか所持しています。
出演者の人たち、載ってましたよ。
やはり当時は有名だったんですね。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。