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死体処理法

死体処理法 THE BUTCHERS
(1991年)
ブライアン・レーン/立石光子訳
二見書房刊
1680円

「完全な殺人」とはどういうものだろうか?

法の裁きを免れるだけでは「完全」とは言わない。
「それ」が「殺人」だと分かった時点で「完全」ではなくなるのだ。つまり殺人の動かぬ証拠―死体―を完全に始末する必要がある。
しかし、死体を人知れず処分するのは、なまやさしいことではない。死体はかさばり、腐敗し、腐臭を放つ。
そこで犯人たちは知恵をしぼり、遺体を硫酸で溶かしたり、燃やしたり、切断したり、人肉を食べる、売る、豚の餌にするという過激な手段を取った。
そんな彼らの前に立ちふさがったのが警察と法医学者である。

残されたわずかな手がかりをもとに死因や死亡時間を割り出し、歯の治療の記録、頭蓋骨と生前の写真との重ね合わせなどの技術を駆使して、被害者の身元をつきとめようとした。

この本は「死体処理」のいろいろな方法を紹介しているが、結果的には失敗した犯行の記録でもある。



「何でこんな本を読んだの?」と問われること間違いなし第二弾です(苦笑)
アマゾンで検索しましたがHITしませんでした。
11年も前に購入した本ですね……ええ、借りたのではありません。私の本です(笑)
本棚の奥にあったせいか、かなり装丁も汚れてしまっているので、完全に処分本ですな。ブックオフに引き取ってもらうのも気が引ける内容ですしね。
姪っ子に見つからないように巧妙に隠していた本の一冊ですが、私が事件を起こしたら真っ先に押収される本かもしれません。

現在ではいないと思われますが、昔は「死体」が見つからなければ「殺人罪」を問えないと思っていた犯人がいたそうです。
実際はそんなことはなく、死体そのものがなくても裁判に持ち込めるし、有罪にもなります。

しかし、本当に跡形もなく死体を処分することは非常に大変です。
硫酸で溶かしたとされる事件でも、わずかながら「溶け残り」が回収されているんですね。
中には豚の餌にして見つからなかった例もありますが、これは時間が経ってしまっていたので、憶測であり、本当に豚の餌にしたのかは分からずじまいでした。

それにしても、本当に犯人たちは一生懸命考えたんでしょう。
中には悪魔のいたずらか、神の裁きか、と言わんばかりの偶然性で死体が発見されてしまい、捕まってしまった犯人もいます。
あるいは考えるのは容易いけれど、実行するのは難しかったのか、あっさりとばれた犯人もいます。

科学捜査は万能ではありません。
実際に冤罪事件はいまだに絶えないし、そもそも証拠をねつ造されてはどうにもならない。
それでも、犯人が白を切ろうとしてもできない決定打を放つこともあります。

著書では「身元不明の生首」を槍先に刺して「この人に心当たりありませんか?」というとんでもない方法を取る時代(1726年)の事件記録がありました。これは本当に驚きました(笑)
しかし、ある意味、ちゃんと身元確認して事件の詳細を調査していたともいえます。

骨格などから性別や年齢を割り出し、損傷具合を見て死因を探る。

かなり昔からこういった方法は取られていたんですね…って、別に法医学の道に進む夢はなかったのについつい興味から買ってしまった本でした。

ただ、自分の蔵書を見て思うことは、こういった類の本を読むからといって、「心に闇を抱え込んでいて現実と空想の世界の区別がつかなくなったことはないですよー」ということですか。
何でもかんでも映画や本のせいにしないでほしいな。


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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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