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水妖

水妖―異形コレクション〈5〉 (広済堂文庫)

水妖―異形コレクション〈5〉 (広済堂文庫)

著作者:

出版社:廣済堂出版

価 格:800 円


異形コレクションの第五弾は「水妖」です。
テーマは「水に関連する様々な異形たち」なのですが、淡水、海水の他にも河川や雨、溜め水、さらには体内に含まれる水分などなど、結構ありますね。
また何も「水」そのものでなく「流れる何か」でも良いわけで…拡大解釈をしていくとなかなか面白いテーマです。
生命は水の中から生まれた、と考えるとそこからも。

個人的に真っ先に思いつくのが「人魚姫」です。
子供心にもあのラストは理不尽過ぎて悲しかったです。
しかし、大人になって考えると「決して越えられない壁」が人魚姫と王子の間に見えます(苦笑)←身分制度を考えると正妃になるのは不可能。王子はきっと人魚姫を側室ないし愛妾とするつもりだったんだろうなぁ。
おとなのための残酷童話に至ってはすごいラスト持ってきたし(苦笑)

例によってツボに入った作品

「貯水槽」 村田 基…低体温症を考えると絶対にありえないのだけど、何とも言えない奇妙な現実味があります(苦笑)
貯水槽に落ちた少女とそれを発見した男。ラストを読んだときに、昔、ハロウィンというマンガ雑誌を購入していたのですが、そこで見た人魚を買う男の物語を思い出しました。今作品はあれよりもブラックでしたが。

「乾き」 中原 涼…川で溺死したはずの妻が家に帰ってくる。ものすごい定番な話だけれど、タイトルの「乾き」が被さってくるあたりが怪談の様相を醸し出して良かった。

「Mess」 ヒロモト森一…小説ではなくマンガ作品。「人魚の肉を食べると不老長寿が得られる」という昔からの言い伝えを描いているけれど、少女の人魚を襲う人間が一番怖い。

生物は水がないと生きてはいけない。
誰もが知っていることだろうけど、なかなかその恩恵を実感していないのが日本人。
日本は島国で火山列島でもあるせいか、地下水など水源が本当に豊富なので、全人口分の必要量をはるかに上回る水源大国でもあるんですね。
ところが、安全な飲料としての水を確保できていない国は多いんです。
海外旅行に行く際に気を付けるようにと必ず言われる「生水を飲むな」の理由がこれです。水道の蛇口からでた水をそのまま飲めるのは水源のしっかりした国だけで、日本やノルウェーなど限られた国だけの常識です。

お隣の中国なんて、黄河・揚子江といった大河があるにも関わらず、水のくみ上げの激しさから河口まで水が持たない。アフリカ大陸にある世界最長のナイル川も河口までたどり着く前に水がなくなってしまいます。
アメリカでもミシシッピ川でメキシコと揉める原因になったのもこれです。上流であるアメリカ側が大量に水をくみ上げてしまうために、下流のメキシコまで水が持たないからです。
そのため、アメリカはメキシコに脱塩水処理場を提供する約束をしたようです。

水は飲料だけではなく、工業にも農業にも必要なので本来は大事に扱わなければいけない。
それなのに、日本は不自由を感じたことがないせいか、中国などに貴重な水源の権利を売却してしまっています。目先の欲につられて将来のことを考えてないんですよね。

近い将来、この「水」を得るために戦争が起きるのではないかと危惧されるほど、世界規模で水不足が懸念されているのですよ。

そうなったとき、日本は自国の土地にある水源でありながら、その恩恵を預かれない立場に陥るかもしれませんね。
…こっちの方が怖いな。
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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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