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チャイルド

チャイルド―異形コレクション〈7〉 (広済堂文庫―異形コレクション)

チャイルド―異形コレクション〈7〉 (広済堂文庫―異形コレクション)

著作者:

出版社:廣済堂出版

価 格:800 円

異形コレクション第7弾です。
テーマはタイトルのまま「子供」です。
「子供」とは「無邪気」「無垢」であると表現されますが、それゆえに残酷なことも平気でやってしまうのが「子供」です。
「かわいい」「天使のよう」であると同時に「憎たらしい」「小悪魔」でもあります。
大人とは違う子供ならではの恐怖。
なかなか手ごわいモンスターたちだと思います。

個人的に好きな作品
「帰ってくる子」 萩尾望都…ご存知の方も多いでしょう。大御所の女性漫画家です。
もちろんこの作品も書き下ろしの漫画ですが、やっぱり素晴らしいです。ネタとしてはありがちな「死んでしまった子供が霊となって家に帰ってきた。以前と同じように母親と兄は子供と暮らすが、兄は自分のせいで弟が死んだと思い、情緒不安定である」
漫画ならではの表現があるので、最後の展開にはちょっと驚きました。

「夢の果実」 高瀬美恵…日本昔話風なファンタジーなのですが、「本当は怖いグリム童話」的な内容です。淡々と、淡々と進む物語におどろおどろしさがないのですが、よくよく考えればとんでもない話です。もの悲しさが余韻として残ります。

「インナー・チャイルド」 岬 兄悟…中年サラリーマンの心の中で、徐々に育っていく「子供の部分」が最後の最後でそうなるか!と驚きました。

「幼虫」 竹河 聖…「妊娠・出産」とは女性が全く別の命をこの世に生み出す行為。男性は出来ない行為なので、そのためか「妊娠・出産」できない女性は人間として認められないような差別がそこはかとなく世間には漂っています。また「妊娠・出産」を理由に男女の関係はいろいろとこじれることもありますが…本作品はそれに関するえぐいところを見事に書いています。

そもそも「子供」とはどこまでのことを言うのでしょうか。
法律では「20歳未満」など年齢で区切りを付けていますが、それは社会構造に組み込まれている制度であって、実際の線引きではありません。

果たして子供と大人の境界線はどこなのでしょうか。

ちょっと考えると、迷宮に踏み入るような感覚に襲われます(苦笑)
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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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