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劇場版「名探偵コナン~絶海の探偵(プライベート・アイ)」

劇場版「名探偵コナン~絶海の探偵(プライベート・アイ)」

製作国:日本/原作:青山剛昌/監督:静野孔文

<STORY>
朝靄の京都・舞鶴湾で一隻の不審船が発見された。その船の中に残された部品などから日本国のものではないことが判明。
同日、イージス艦の体験航海に参加していたコナン、蘭、園子、小五郎、そして少年探偵団たちは、海上自衛隊による対空戦闘訓練を見学していた。
しかし、訓練中に突然、謎の不審船が領海内に侵入。警告を無視してイージス艦に接近する。訓練は即座に実戦となるが、反撃もなく不審船はイージス艦によって撃沈される。
何とか事態は収拾がついたものの、敵の狙いが分からない。そんな最中、自衛隊員の左腕が艦内の排水ダクトで発見される!
この異常事態にヘリで急行した大阪府警・京都府警と共に、海上保安庁・海上自衛隊すべてで捜査を開始。しかし、事件はそれだけでは済まず、何とイージス艦内にスパイがいると判明した。イージス艦に搭載された日本の防衛システムの情報を持ち出される訳にはいかない。
果たしてコナンは事件の真相を、そしてスパイを見つけることができるか?


<感想> ネタバレあり
えー性懲りもなく、映画館に見に行って参りました(苦笑)
かなり前に見ていたのですが、ネタバレもあるので感想をアップするのを控えていましたが……もういいかな?
毎年、毎年、本当に頑張りますね~「名探偵コナン」スタッフ。

ただ、事件のスケールを大きくするあまり、現実離れしてきましたが。

今回は海上自衛隊全面協力の元で製作されただけあって、イージス艦の迫力は大変良かったです。ええ、それに関しては満足ですともw
問題は、それに絡めての「自衛官の死体発見」と「スパイ」だったんだ…orz

まータイムリーというか、シャレにならんというか。
上映中、「あの国」という表現に笑いを堪えてました(笑)
「不審船を調べたところ「あの国」の部品が発見され…」「恐らくは「あの国」のスパイが…」「もし情報が「あの国」に渡れば…」

北朝鮮って言えないんだよねw

ここから先はネタバレあります!
















さて、問題の部分なんですが…時々あるけれど、「殺人事件」に見せかけて「殺人事件」でないことがありますね。今回はそのパターンでした。
「業務上過失致死」…になるのか?
しかし、今回は被害者である自衛官がスパイ行為をしていて、その行為中に海上保安庁の人間に見つかってしまい、職質を恐れるあまりに明らかに不審な行動を取ったので、追いかけられる最中に崖から転落したという……何とも痛い真相でした。
追いかけた海上保安庁の人が残された遺留品から相手が自衛官だと分かり、びびって誤魔化そうとしたために事故が事件に発展し、それにスパイ騒動が絡んで複雑化したというわけなんですね。

ここまではまだいいんですが…問題の「あの国」のスパイ!

目的は体験航海中に、不審船を接近させて、その時のイージス艦内でのやり取りを記録するというものだったんですよ。
そんなわけで、一般人に紛れて潜入しているのですが……実は観客にはあっさりと誰がスパイなのかは分かってしまいます(笑)
死んだ自衛官以外にも、もうひとり大阪に潜伏中のスパイがいるのだけど、そちらは平次たちが追いかけるのだけど…何というか、行き先の特定がちょっと強引のような気もしました。

強引といえば、お約束?の蘭の空手ですが、高校生があんな動きできるわけがない(笑)
今回はイージス艦の甲板で「あの国」のスパイとの大立ち回りがあったんですが、無理無理無理。絶対に無理です。
結果的には海に落とされるんですがね。

普通なら死にます。

まぁ、このあたりはツッコむなと言う部分なのでしょうが…最近の作品は目に余るんですよ…orz
あー後ね、スパイがこの体験航海に潜り込むために、一組の父子を利用するんです。父親を誘拐して、子供に「お父さんを殺されたくなかったらおとなしく言うことを聞け」と言って、親子のふりをするんですが。

父親はこの時点で殺されているよね?

シビアに考えて申し訳ないけれど、子供の証言からイージス艦に乗るために仕組んだことだと分かるので、より証言能力が高い大人は始末されると思うんですよね…エンディングで再会シーンを見た時にそう思った(苦笑)

ちなみに、海に落ちた蘭を探すためにイージス艦の能力をフルに使うんですが、何というか…この作品はこれがやりたかったんじゃないの?と本気で疑いました。

大海原に落ちたたったひとりの人間を探し当てる。

普通なら無理だけど、いろいろな要素が重なってるし、最新鋭のイージス艦のレーダーを使って探せば……やっぱり無理だろ(笑)

蘭が落ちたことはスパイ以外は知らなかったけれど、蘭がスパイと戦闘に入ったことを、利用されていた子供は知っていたのに、どうして「お姉ちゃんは戻った?」って園子たちに聞きに行くかな…。
すでに艦内ではスパイの事で動いているのを知っているのだから、スパイの元から蘭の指示で逃げ出した直後にまずは近くの自衛官に報告に行くのが普通じゃね?
また園子たちにも「スパイと戦った」ってきちんと伝えてないのか、まず園子たちで蘭を探してから「どこにもいない」と小五郎たちの元に行くという悠長な行動が分からん。
結果、スパイを尋問していた隊員から「甲板で空手を使う女と戦って、そいつは海に落ちた」という情報が別口で入ってようやく事態が判明するという…どれだけ時間ロスしたんだか(汗)

ここは本当に見ていてイラッときましたね(笑)

そのため、蘭の捜索中に園子や子供たちが泣いたりするシーンがかえって空々しく感じるし、見つかるまでも一度は「手前で引き返す」二度目は「海中に沈む」など、簡単には見つからないよーという演出が、最終的に「蘭を見つけるのは名探偵の新一」のシーンをやり過ぎ感たっぷりにさせたという…orz

こういった演出よりも、もう少し事件らしい事件にしてくれないか…これを製作サイドに切に願う。

えー今回の映画の見どころは「イージス艦」…それだけです(笑)
あ、もうひとつあった。
これは「BLEACH」を知っていて、しかもアニメを見ていて、さらに「兄様」が好きな人にしか分からないポイントですが、作中で「京ことばを話す兄様」を体験できます(笑)
劇場版第6作「迷宮の十字路(クロスロード)」で登場する京都府警の警部さんが出るのでw
ちょっと嬉しかったw

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ヴァレリーの誘惑/言葉なき隣人

13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~

ヴァレリーの誘惑 Valerie on the Stairs
監督:ミック・ギャリス

<STORY>
売れない作家たちが集うアパートにやってきた一人の青年。越してきたその日から、女性のすすり泣く声がどこからか聞こえ、やがて階段でひとりの女性と出くわす。
彼女の名はヴァレリー。「わたしを助けて」と言うが、背後から怪物が現れ、ヴァレリーを壁の中へ引き込んでしまう。

<感想> ネタバレ
ん~~~これまた邦題のミスマッチが目立つ作品でした。
原題直訳は「階段のヴァレリー」になります。

以下、ネタバレになりますのでご了承ください。

舞台となるアパートメントは作家志望で、未だに出版経験のない人々に家賃なし・食事つきで部屋を提供しているという非常に面白い場所でした。
主人公は部屋が空いたので引っ越してくるのですが、前の住人は自作をことごとく出版社から断られ、自主出版も出来ないことから自殺したという、何ともありがちな前振りがあります。
そしてアパートの住人は「作家志望だけど、一向に日の目を見ない人」だけあって、一癖も二癖もあるのでどんな内容なのかな~と思っていたのですが…

前の住人の自殺って関係なかった(笑)

これ見よがしに血だらけのバスルームなんて出す(幻覚だけど)から、てっきり幽霊ものかと思いました。ところが、それ以降は全く出て来なくて「ヴァレリーとは何者?」の方に話はシフトしていきます。

「誘惑」というタイトルからヴァレリーがどれほどの美女かと思いきや、女優さんには申し訳ありませんが、そんな美女でもなかったです(←作中では美女として描かれてますが:苦笑)

ピンポンダッシュ(←ドアのノック)や、すすり泣き、部屋の備品の破壊、幻覚、壁叩き、夢の中へ無断登場などなど、主人公は落ち着いて執筆活動も生活も出来ません。だから「誘惑」というよりは「妨害」です(笑)

結局、ヴァレリーとは何者なのか?
本気でデビューする気がもう無くなったんじゃないかと思われる作家三人によって、日頃の鬱憤や悪趣味を叩き込んで書かれた「階段のヴァレリー」という小説の中の女性でした。
(同人誌をやっている人間にはちょっとチクリとくる設定です:笑)
ヴァレリーを支配している怪物ももまた同じで、どういうわけか具現化してしまったという話だったんですね……本当に前の住人の自殺は関係なかった。

まぁ、最後の最後で捻って見方を変えれば、その自殺した作家が書いた最後の作品が実はこの話だったとも取れるんですが。
理由はこの作品に登場した主人公その人もまた作中の人物で、ラストは消えてしまうからです。
まぁ、その…作中でアパートの大家曰く「駄作だけど、魂はこもっていた」作品だったようなのでそうなのかなって……確かにあまり面白くなかったのです(苦笑)



言葉なき隣人 FAMILY
監督:ジョン・ランディス

<STORY>
美しい桜が咲くある家の地下室で、陽気な音楽に合わせて「作業」をするひとりの男がいた。彼は今、自らの理想の家族を「作って」いたのだ。
肉を溶かし、キレイに洗った骨を針金で繋ぎ合せ、鬘を被せて、服を着せる。そうして、「妻」「娘」に続く「父親」を完成させた。
ところが、隣りの空き家に若い夫婦が引っ越してくる。その妻はとても美しく、彼は彼女を「新しい妻」にしたくなった…。

<感想> ネタバレ
空想と言うよりは完璧「妄想」の世界に生きる男でしたね。
最初は(空想上)夫婦円満だったくせに、引っ越してきた隣りの人妻が気に入ると、いきなり「口うるさい反抗的な妻」になってしまって、作り上げた妻を殺害(破壊)する理由にするところが何とも凝っています。
新しい家族が欲しくなると、これまた「おばあちゃんは来ないの?」「妹が欲しい」など、可愛い娘がねだるという流れを作ります。
さらに凄いのは、その「新しい家族」を街中で物色するときに、目当ての人物が「わたしをあなたの家族にして」「わたしは孤独。愛してくれる人が必要なの」など、相手が自分の家族になることを望んでいるという妄想をします。

いい加減にしろよ、このオヤジ…orz

正直、うざいです(苦笑)

以下はネタバレになりますのでご了承ください。

視点はずっとこの殺人鬼の男で進み、引っ越してきた夫婦というか、妻の方に目を付けたことで何となくラストが想像できるのですが……パターンとしては、

1、計画が失敗に終わり、殺人鬼の犯罪が明るみに出て終わる。
2、計画が破綻したように見せかけて、最後は殺人鬼の妄想通りに終わる。
3、殺人鬼よりも隣人の方が実は上を行く殺人鬼夫妻だった。
4、夢オチ。

このあたりが考えられます(←私も大概、ホラーに慣れてきたよな:苦笑)

答えは「3」…に近いものでした。


まぁ、やけに夫婦による思わせぶりな言動があったので何かあるなと分かりました。
1、かつてロサンゼルスに住んでいた。(同じく殺人鬼もかつて住んでいて、しかも住所から近かったと分かります)
2、娘がいたが死んだ。(ガンで死んだと告げます)
3、夫の方が妻に「もう少し考えさせて欲しい」と訴えます(夜、ベッドの上で言うので普通は子供かと思う)

鋭い方ならここで分かると思いますが、そう…殺人鬼の家にいる娘(骨となった死体)は、この夫婦の娘だったのでした。

あーなるほどね。
面白いのが、この夫婦の職業で夫は医者、妻はフリーの雑誌記者なのですよ。
夫曰く「(仕事をしている)妻は猟犬のようです」→娘を殺した(この時点では死んだと分かっているとは限らないんだけどね)犯人をどこまでも追いかけて仕留めるという前振りだったようです。

殺人鬼が交通事故で負傷した時、病院でこの夫が治療するのですが「貴方が死んだら妻に怒られますよ」と言うんですが、これは復讐を遂げる前に死んでもらっては困るという意味だったんですね(苦笑)

そして、その復讐なのですが、夕食に殺人鬼を招待した時に「地下室は豆電球を買ってないから案内出来ない」と言っていました。
その地下室に殺人鬼を拉致監禁し、なぶり殺しにする予定だったのですね(笑)
しかも、夫が医者なので「二週間くらい生かしておくか」って……ここに医者の恐ろしい醍醐味が!

半殺しの拷問と半生かしの現代医療の共通点→被験者の苦痛は死ぬまで続き、終焉は施術者の胸先三寸である。

でも、夫が葛藤していたのが新たに子供を作るということではなくて、この復讐に対してでした。というオチには「ピル(避妊薬)を止めろって言ったのは貴方じゃない」という妻の言葉があるので私としてはNGです。
そして、子供を誘拐した殺人鬼を突き止めるには少々無理があるんじゃないかな~というのは誰しも思うことではないでしょうか。
フリーの雑誌記者がここまで(犯人特定&引越し先)完璧に分かる事実を警察が見逃していたってことになるんですから。
まぁ、それを言ったらおしまいですが(苦笑)

それとちょっと悪趣味なのですが、殺人鬼がこの夫婦にどんな復讐をされたのか少し見たかった……鼻の中に器具を突っ込まれるという非常に痛いことをされた後は無かったので。
手術着をきた夫婦が血まみれなのと、生きてはいるけれどやっぱり血まみれの殺人鬼の身体の一部から察するに、想像を働かせろってことかな。


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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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