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ワシントン・コード/Vの伝染

13 thirteen ~マスターズ・オブ・ホラー2~

ワシントン・コード THE WASHINGTONIANS
監督:ピーター・メダック

<STORY>
アメリカ建国の父と呼ばれる初代大統領ジョージ・ワシントンの故郷。祖母の訃報を聞いて、マイクは妻と娘と共にその地を踏んだ。
かつて祖父母が住んでいた家を片付けていると、地下室にあったジョージ・ワシントンの肖像画の裏から一通の手紙と古いフォークが見つかる。
それがマイクたち家族を恐怖に陥れる代物だった。

<感想>
何じゃこりゃ??
はい、これが正直な感想です(笑)

原題は「ワシントニアン」で、作中に登場する「ワシントンの精神を忠実に守り、実践し、伝えていくことに全てを懸ける狂信者たち」のことです。
邦題は間違いなく「ダヴィンチ・コード」のパクリですね。
このタイトルに騙された…orz
何のサスペンス要素も、謎解きの醍醐味もない、何というか……意味が分からん、ドタバタコメディのような作品でした。

唐突に始まり、何だそれ?といった問題が起き、おいおいおい!といった展開で進み、こんなのアリ?なオチで終わるというZ級作品のような印象を持ちました。

まず「初代大統領ジョージ・ワシントンは実はカニバリズム(人肉食い嗜好)だった」というとんでもない設定です。
本人に祟られても文句は言えないぞ(苦笑)
でも、これをやってしまうのがアメリカというか…自由が保障されている証拠ですね。
自称:世界一の経済大国やマスゲーム命の国でやってご覧なさい……死刑だよ。どちらも建国の父は絶対不可侵だからね。

あー作品全てがツッコみどころなんですが、特に気になったところがあったので、ちょっと言わせて下さい。

人肉食いになると、どうして原型・生肉のままなんでしょう?
ゾンビやクリーチャーならともかく、今回は人間なんですよね。
それなのに、人肉を食べるシーンになると、人体ぶつ切り血抜き処理もしない内臓もそのまま生肉を手づかみで食べるんですよ。

豚のように生肉のまま食べるのは危険ということはないかもしれませんが、血液には催吐作用がありますので気持ち悪くなりません?
また産毛があるままの皮膚ごと食べるの?
筋や腱があると食べにくいよね?
内臓だって、何の処理もしないままだと、胃液や膵液、胆汁なんかでぐちゃぐちゃだろうし、胃や腸には未消化物があるだろうし、膀胱には尿、大腸には便などあって食べられないだろ!!

そもそも、ナイフとフォークを使ったシーンでも、血の乾いてない足首って……豚足と違うんだよ?

恐らくはこの作品のメインシーンなのでしょうが、あまりにも低予算丸出しで作り物全開だったことと、過剰な演出・描写過ぎたせいか上記のようなツッコミをしてしまいました。

トドメの大オチが、この作品はホラーではなく、少々出来の悪いブラックコメディだったと決定づけたと思います。



Vの伝染 THE V-WORD
監督:アーネスト・ディッカーソン

<STORY>
些細なきっかけから、死体を見に行こうと真夜中にジャスティンとケリーは近くの葬儀場へ忍び込む。ところがその場所でひとつの死体が突然起き上がり、二人に襲いかかった。
ケリーが喉笛を噛まれ、何とか逃げ出したジャスティンも、追いかけてきたケリーに同じように噛まれてしまう。
翌朝目を覚ましたジャスティンは自分の身体が変化していることに気が付く。

<感想>
先に「ワシントン・コード」を見たので、こちらは妙に王道のホラー作品だと感じました(笑)
それにしてもホラー作品の邦題って、微妙なモノが多いですね……ん~~「伝染」ねぇ。確かに「伝染」だけどさぁ。
原題を生かして「V」だけでも良かったような気がする。

冒頭のケリーが夢中になってプレイしていたゲームが、バイオハザード系で「ゾンビ」かな?と思いましたが、実は「V」が「Vampire」の「V」なんですよ。
ジャスティンのPCで流れていたDVDかな?それがベラ・ルゴシ主演の「ドラキュラ」だったのが伏線か。
ゾンビだと本人の理性が完全に無くなってしまいますが、吸血鬼だと理性というか意思が残るんですよね。

60分に満たないTVドラマ作品なので、非常に展開が早くて曖昧な部分がありましたが、纏まっていたと思います。
親友であっても、葬儀場に行こうと言い出したのはジャスティンで、それに付き合ったケリーが酷い目に遭います。しかし、空腹感に負けてジャスティンを襲ったのはケリー。
「お前のせいだ」とどちらもが言いたいでしょう。
ケリーはジャスティンを真の仲間にしようと、母と自分たちを裏切った父親を襲えと迫り、ついには咽喉を切り裂いて血を飲めと言い放ちますが、ジャスティンはこれを拒否。

また最初にふたりを襲った男が、さらにケリーに命じてジャスティンに人間を襲わせようと画策しますが、ここがメインシーンになるのかな?
ジャスティンの妹を生贄に選んだけれど、兄は頑張った。

一番えぐいシーンがここでありますが、その後、ジャスティンがケリーを同じように殺すかと思いました…でも、殺せないのよね。
凄惨なシーンの後は、親友たちの決別で、互いに選んだ道を行きます……行ったのはケリーだけだけど。
このラストは自業自得と言うには少し寂しかったかな。

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アイスクリーム殺人事件/グッバイベイビー

13 thirteen~マスター・オブ・ホラーズ2~

アイスクリーム殺人事件 We All Scream for Ice Cream
監督:トム・ホランド

<STORY>
真夜中、どこからともなく歌が流れ始める。
「I scream~ You scream~ We all scream for Icecream~(私は叫ぶ あなたも叫ぶ 誰もが叫ばずにはいられないほどのアイスクリーム)」
ピエロの扮装をした男が移動販売車でアイスクリームを売っていた。
子供たちはそのアイスクリームを買うために、コインを握りしめて外に出て行く。
ある子供が買ったアイスクリームを食べようとしていた。それを父親が必死で止めようとしている。
しかし、子供はそのアイスクリームを食べた。すると…父親は瞬く間にドロドロに溶けてしまった。

<感想>
ん~~~~~怖くなかったな(苦笑)
何だろう…アイデアはそこそこに面白いと思うのだけど、全体的に緊張感が無かったなぁ。上記のあらすじは冒頭のシーンそのままなんだけれど、全くドキドキしなかった。
わずか50分ほどの短さなのに、妙に長く感じたのはもう致命的としか言いようがない(笑)

かつて悪ガキ6人組が悪戯でアイスクリームを売っていた男を死に至らしめてしまった。時が経ち、町を離れていた一人が舞い戻ってきたのをきっかけに、恨みで蘇ったピエロはその悪ガキたちの子供に呪いのアイスクリームを食べさせることによって、彼らをアイスクリームのようにドロドロに溶かして殺してしまうというお話なんですよね。

ひとりだけ子供の時から救いようのない奴がいて、そいつは「自分には子供がいないから大丈夫だ」と余裕こいて他のメンバーが死んでいくのを面白く見物していたけれど…ま、自業自得で死んだのは笑えました。

しかし、一応はその悪戯を「悪ふざけが過ぎる」と言って、参加しなかった者も「止めなかった」という理由からか、殺してしまうのはどうかな~と思いました。
あとはラストの呪いの躱し方というか、呪い返しというか……あれはありなのか??ありなんですか??
ありだとしても、作る際には「バットに水を入れて凍らせ、ひっくり返した上で作りましょう」とアドバイスしたいです(笑)冷蔵庫から出した時点ですでに溶けかかってたからね。




グッバイベイビー PRO-LIFE
監督:ジョン・カーペンター

<STORY>
人目を気にしながら、ひとりの少女が山中を走っていた。道路に出た際、男女の乗った車にぶつかりそうになる。
ふたりは近くの病院に勤める医師だったため、少女をそこに連れて行った。
その病院は堕胎を目的とする婦人科センターであり、少女はそれを知ると妊娠を明かして堕胎を希望する。ところが少女の父親は堕胎を反対する過激派思想の持ち主で、そのセンターを相手に裁判沙汰まで起こしていたのだった。
父親はセンターの入り口で「娘を返せ」と、「お腹の子は神の子だ」と主張する。しかし、少女は「お腹の子は悪魔の子だ。生みたくない」と叫んでいた。

<感想> 最初からネタバレ全開です!
「遊星からの物体X」を鑑賞した後だったので、ちょっと期待していました……ある意味、「物体X」でした(笑)
生まれてくる赤子が悪魔の子かという恐怖に怯えるのは「ローズマリーの赤ちゃん」が有名なのかな?まだ見ていないのですが、友人からおススメだと言われています。

少女のお腹に宿った赤子が、わずか一週間で臨月になり、また異様な胎動を見せたので「悪魔の子」の可能性が高いな~と思っていたのですが、その時点でもまだ「それ」が何なのか分かりませんでした。

むしろ、神の声を聴いたオヤジと兄3人が銃を持ってセンターに乱入してきたところで、方向性まで分からなくなってしまったのは痛かった……。

堕胎反対の過激派というのは、「胎児も立派な人間である。それをどんな理由であれ堕胎するのは殺人である」という主張を持つのだけど、それはまぁ良いとして、問題は堕胎する医師やスタッフなどを攻撃するところにあるんだよな。

「胎児への殺人」を行った人間、並びにそれに協力する人間は殺してもいい。

そんなわけないだろ!

以前、アメリカだったか、堕胎を行っている病院が爆破テロを受けたってニュースを聞いたとき、マジで思いました。
この作品のセンターは堕胎専門のようでしたが、あの病院は普通に産婦人科、もしくは総合病院のような規模でしたので…妊婦や見舞客なんかも巻き込まれたと思います。あるいは通りすがりの人とか。

犯人たちは自分たちの行いを「神の代行」と思っているから始末に悪い。

思い込みって怖いです。

この作品のオヤジもまさにそれ。
警備員を射殺し、突入するときは「娘を取り返すのが目的。邪魔をしない者は構うな」と言っていたけれど、結局はセンターの所長と銃撃戦になり、一緒に突入した息子がひとり死にます。
そうしたら、もう娘のことも忘れ、所長に一方的な裁きを与えることに集中。この裁きが非常に陰湿でエグイ。
直接的には見せないけれど、何をするのかはしっかり分かってしまうんですよ…本当にこのオヤジの醜悪さが際立ちます。

オヤジが自己陶酔の極みに夢中になっている間に、センターにたまたま来ていた家族(娘が妊娠してしまい、世間体第一の親が堕胎させるために来院していた)は、隙を見て自分たちだけで脱出を図りますが、外で「人を殺すのは嫌だ」と言って見張りを担当していたオヤジの末息子と遭遇。

予想通り、殺すのは嫌だと言っていた癖に父親を射殺しました…あーあ、もう。この後、残った母親と娘も殺したと思います。通報されるのが嫌だと言って父親を殺した以上、それを見ていた二人も殺すでしょう?
こういった展開だと悪魔の子云々よりも、尊い胎児の命を守るという使命感に燃えた神の使徒が悪の所業を繰り返す人間を皆殺しにするという話なのかと思うじゃないですか。

まさかまさかの…悪魔の赤ちゃん誕生。

あれ?
本当に「悪魔の子」なの?

「オーメン」とは違って、完全に「怪物」です。どことなく「遊星からの物体X」を思わせる造形です。でも、過去の名作に比べればあまりにも「作り物」過ぎて悲しくなります。予算が無かったのか…。

さらにさらに、まさかまさかの(悪魔の)父親登場。

こいつが一番いらんかった…orz
私の目には怖い悪魔というか怪物というよりも、15歳の少女を強姦して孕ませた挙句、子供が堕胎させられそうになったので少女の父親に怪電波(神の声)送って護らせようとしたロリコン変態ダメ親父にしか映りません。

結局、裁きを終えたオヤジと息子ひとりは、娘(妹)の生んだ子供を見て衝撃を受け、神に「あなたの声に従ったのにどうしてこんな、こんなものを」と神を責める言葉を吐き始める。
その前に、そんな子供を一人で生む羽目になった娘の心配しろよな。
兄貴に至ってはさっさと逃げるし…まぁ、その直後に悪魔の親父と鉢合わせするけどさ…外にいた末っ子も中に入ってきて出会ったし…オヤジもようやくその姿を見て「お前だったのか」って分かったみたいだし…。

少女の自分の生んだ子供を自分の手で始末つけた姿は泣けるものがありました……この作品の中で彼女が一番頑張りました。

個人的には所長への残虐シーンよりも、妄信して人を殺すまで至ったオヤジが現れた悪魔のような怪物に殺されるシーンの方が見たかったです。
息子も含め全部カットなんて中途半端過ぎる…orz

ちなみに、少女の出産に立ち会った冒頭に登場した二人の男女……異形の子供が生まれて驚くのは分かるが、少女をそのままにして隣室に逃げたのは大人としてどうかと思います。
悪魔が死んだ子供を連れて帰った後、のこのこ出て来て少女に「大丈夫か?」って良く言えたと思うよ…。

「狂信的な人間の行き過ぎた行動」と「悪魔」を両方出してしまったせいで、何とも中途半端な仕上がりになってしまったと思います。

でも、別次元のところに思考が飛んで考えてしまう作品でもあります。
妊娠出産って女性が100%負担を強いられるにも関わらず、あれこれ自分の都合や主張を押し付けてくるのが男性なんですよね。
堕胎に関しての問題も人それぞれありますので、作品そのものよりも、そっちの方が印象に残りました。


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黒猫/男が女を殺すとき

13 thirteen ~マスター・オブ・ホラーズ2~

黒猫 THE BLACK CAT
監督:スチュアート・ゴートン

<STORY>
怪奇作家で詩人のエドガー・アラン・ポーは、最愛の妻であるヴァージニアと数匹のペットと共に暮らしていた。しかし、ポーはアルコール中毒であり、家計は厳しい上に妻は重い肺病に。どうしても作品を書かねばならない事態に追い込まれるが、良いアイデアは生まれてこなかった。
やがてポーは妻が可愛がっている黒猫の存在に苛立つようになっていった…。

<感想>
怪奇小説で有名なエドガー・アラン・ポーの「黒猫」をそのまま再現した作品です。違うのは「なぜポーは『黒猫』を書いたのか」という形に持っていくため、原作での主人公がポー自身になってますね。
もちろん、原作を忠実に再現しているのでオチも分かっているのですが、あの独特の雰囲気がしっかり出ているので「黒猫」を映像で見ることが目的です。

見事でした!

原作は一人称で、罪を犯した主人公が裁き(絞首刑)を受ける前に己の身に起きた出来事を手記にするといった形だったので、当然STORYは+αがあります。
しかし、黒猫の目をえぐるシーンや誤って妻を斧で殺害するシーンはドキドキしました~~。また、ここは気合いの入ったグロシーンでもありました。
妻のヴァージニア役の女優さんは本当に儚げで病弱な美しい女性だったので、殺害シーンがあまりにもえぐくて驚きました(苦笑)
DVDでは「ドリーム・クルーズ」「男が女を殺すとき」と一緒に収録されていますが、個人的にはこれが一番良かった作品でした。



男が女を殺すとき THE SCREWFLY SOLUTION
監督:ジョー・ダンテ

<STORY>
「それ」は突然始まり、瞬く間に広がった……世界中の「男」が「女」を殺し始めたのだ。

<感想>
あらすじはもうこの一文に尽きます(笑)他に書きようがない…。
この作品は予備知識なしで見たので、展開が早くて驚きました。
タイトル…と言っても邦題の方から痴情のもつれによる殺人事件かな~と思っていたら大間違いでした(爆笑)
きっと原題がそのままですね。
作中で家畜などに被害絶大な寄生虫を媒介するハエを駆除する方法として、オスに遺伝子操作を加えて交尾できなくして三世代あたりで絶滅させた話が出てくるんですね。
主人公の家族が旦那と義父かな?そういった仕事をしています。

それが元ネタなんですが……人間では交尾が出来なくなるのではなく、なぜか「男」が「女」を憎悪して殺すようになるんですよ。
男の性欲は闘争本能に直結しているからと、さらっと説明が入っていましたけど、えぐいです。怖いです。
この作品は男が見るのと女が見るので感想が違うと思いますねー。

正直嫌ですよ、こんな世界。

相手が「母」「妻」「娘」であっても、突然に変わってしまうんです。これが怖い。
主人公の家族も、旦那が乗っていた飛行機内で次々と女性が殺され、空港から電話で「君たちの元には戻れない。銃を手に入れて娘を連れて逃げろ。そして連絡もなしで僕が君たちを追った場合は、迷わずに撃て。その時はもう僕じゃない」って電話越しで言うんですよ。ちょっと泣けます…。

女性の大量殺人事件は世界に広がり、さすがに国が動いたんですが、主人公の旦那と義父の出した結論は原因は定かではない(一応ウイルスによるものと説明はされる)が、男の生殖本能に直結するので、去勢してしまえば良いという何とも凄まじい方法を提示するんですよ…しかし、当たり前だけれど説明を受けたお偉方(男性)は拒否反応。ちなみに旦那すらもホルモン錠剤を呑むに留めていました…で、変わってしまいました。
しかし、この義父はその処置をしていたため、ただ一人変わらなかったので正しかったんでしょう。

もう周囲では当たり前のように女性が殺害されていくようになり、義父は主人公を男装させて山の中に逃げ込みました。
このあたりでもうBAD ENDだな、と覚悟しました。どう考えても治療法を見つけようとする研究者も男性は変わってしまっているだろうし、女性は殺されてしまっただろうから。

理由も分からず、淡々と話が進み、はっきりしたものがないので好き嫌いが分かれそうな作品です。でもTVドラマ(60分)の一本としては非常に良く出来ているのではないかと思いました。


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ドリーム・クルーズ

13 thirteen ~マスター・オブ・ホラーズ2~

ドリーム・クルーズ DREAM CRUISE
監督:鶴田法男

<STORY>
弁護士のジャックは数社から契約不履行で訴訟を起こされた斎藤英治に今後の事を話し合おうと連絡を取る。しかし、彼は事の次第を軽く考えているのか、クルーズにジャックを強引に誘ってきた。
過去に弟を目の前で海難事故で失ったジャックは、時々、弟の幻影を見るほど水には神経質になっていたが、英治は彼の困惑を無視する。
実はジャックは英治の妻である百合と不倫関係にあったのだ。
財産目当てで結婚した百合は英治と別れようと考えているが、二人の関係に英治が気づいていると百合は不安を訴える。
複雑な関係を抱いた3人が海上に出たその時、クルーザーが突然停止した…。

<感想>
マスター・オブ・ホラーシリーズ記念すべき第一弾を見ました。オムニバス形式でTVドラマシリーズだったことは知っていたのですが、レンタルショップではもう陳列されていないんですねぇ…。
そして、第一弾と言いましたが…「13 thirteenシリーズ」はシーズン2なんですよね(笑)

間違えました!

まぁ、続き物ではないので問題ないでしょ。このまま借ります(笑)
さて、肝心の作品ですが原作は「リング」の鈴木光司さんなんですね。監督も日本人の鶴田法男さん…すまん、知らんのです(←おい!)
主要登場人物は上記の3名のみ…えー後で1名追加になるんですが(苦笑)
TVドラマシリーズなんですが、この作品だけは映画公開されたそうです。そのため時間は60分ではなく88分でした。
何というか……ごく普通のホラー映画でした。

「リング」「呪怨」と和製ホラーがハリウッドに逆輸入されて、Jホラーと改めてジャンルが出来たようですが……確かにアメリカのホラーと日本のホラーは押さえるポイントが違いますよね。
「リング」のリメイク版が紹介されたときは驚きました…貞子の方がサマラよりも怖いと思ったんです。日本では「幽霊」が恐怖の対象で、アメリカでは「怪物」がそれなんですねぇ…と私は思っています。
日本の場合「怪物=妖怪」で、何となく親しみを感じてしまうところが違うのかな。

さて、ここから作品の感想がネタバレと共に始まります。ご了承ください。













ジャックの過去の夢から始まります。
弟とふたりでボートに乗っていたけれど、落とした帽子を拾おうとして案の定ボートが転覆します。ここからツッコミどころ満載です(笑)
あんなに近いところに落ちているのだから、オールで十分拾えるだろ……って正直思いました。

続いて、ジャックのお仕事でお得意様の斎藤英治が複数から訴えられたたために、何とか裁判沙汰にならないように処理するという面倒な依頼が上司から下されます。
ところが、この斎藤英治はのん気にも「今からクルーズに行くから」とマジメに取り合わない。
仕方なく、クルーザーが停泊している港にジャックが向かえばそこには英治の妻である百合がいました。
この二人、しっかり不倫関係にあって、しかも完璧に気づかれています(笑)

さて、英治はジャックを逃げ場のない海上に強引に連れ出して、ネチネチと嫌味を言い、夕方になっても陸から離れて沖の方へ。
典型的な三角関係であるし、一人が自分の欲望に正直に行動できるタイプとあれば

ここで、泥沼の愛憎劇か???

と思っていたら…まさかまさかのーー

先妻の怨霊登場!!

アンタ誰よ??と驚きつつも、そう言えば百合が「彼が私と結婚したのは先妻が失踪したから」と言ってたな~と思い出しました。

……あれ?失踪した場合は7年経たないと死亡扱い出来ないんじゃなかったっけ?
しかも予想通りに殺してるんだよね、英治は。
驚いたのは彼の財産は元は奥さんのものじゃないか…これで奥さん突然の失踪で、旦那は早々に再婚って。

誰も疑わなかったのか??

クルーザーが突然停止した原因は、スクリューに「何か」が絡まったせいだったのだけど、これが長い髪の毛というのは王道の演出でした。原作では3人には関係のない少年の死体だったらしいけど。これも嫌だな。

ここで突然スクリューが動き出して、命綱のロープが切れるという事故が発生。ジャックは助けようとし、百合は見殺しにしようと言い出す。この女、マジで怖いぞ(笑)
ところが英治はあっさりと上がって来てしまう。
もっとも、かなり様子が変になっているのだけれど、恐らくは本当にジャックをここで殺そうと考えていたから最初から英治はおかしかったので、気づかなかったかな。

後で、すでにスクリューに巻き込まれて死んでいたことが判明します。

襲いかかってきた英治をジャックが包丁で刺した直後、腕がもげ落ち頭が潰れた瞬間は驚きました(笑)
始めは先妻に操られていたと思っていたのですが、片腕一本でジャックに襲ったのは当人だったかもしれませんね。あの粘着気質なら死んだ直後から怨霊になってもおかしくない(笑)

諸悪の根源を始末したけれど、自分が殺されたのは百合のせいだと思っている先妻はとにかく百合を殺そうと狙い、一緒にいるジャックもついでとばかりに襲います。
笑いながら、変な角度に体を曲げながら、迫ってくる先妻の怨霊…王道ですが怖いです。

でもねー逃げ場がないからって、海に逃げるか???
岸が近ければともかく、海洋ど真ん中って逃げてないじゃん…オープンウォーター(未鑑賞)状態じゃん。
引きずり込んで下さいと言わんばかりのこの選択…やっぱり百合が海の中に引きずり込まれました。

どうなるんだろう、と思って見ていたら…救世主が現れました。いや、本当に。そういう展開のためにフリだったのか…と海で亡くなったジャックの弟です。

ところどころでその存在をアピールしていたのは、ジャックを呪ってのことではなくて、むしろ守るためだったのねー。
こういった形でオチを付けるなら、その後の大どんでん返し(最後に英治がどどーんと出て来て2人を引きずり込むとか、やっぱり百合に怨霊が乗り移ってましたーとか)はしないで欲しいと思ったので、無事に終わって良かったです(笑)

でもさージャックと百合が助かって、二人が結ばれてめでたしめでたし…って。
やっぱり英治謀殺疑いないのか?
完璧に百合は死んだ英治の財産を受け継いでホクホクじゃねーか。

何というか、普通に定番ホラーな作品なので、目の肥えたホラーファンは物足りないかもしれませんね。
初心者にはちょうどいいかも。


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プロフィール

こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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