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烏は主を選ばない

烏は主を選ばない
烏は主を選ばない烏は主を選ばない
(2013/07/10)
阿部 智里

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<あらすじ>
八咫烏が住む世界。
金烏であるとして、兄皇子を廃して、弟皇子が日嗣の皇子として冊立された。しかし、その皇子は破天荒でうつけ者として周囲から嘲笑される。
そんな若宮の世話係りに望みもしないのに抜擢されてしまった雪哉。
予想もつかない若宮の言動に振り回されながら、雪哉は宮廷の陰謀に巻き込まれてしまう…。



<感想> ネタバレあり
当ブログで紹介した「烏に単は似合わない」の続編というか…同時間軸の若宮サイドのお話です。
前作の方は、若宮のお妃候補として四人の姫君が桜花宮に上がり、一向に現れない若宮に焦れながら、互いの動向を探りつつ、ちょっとした事件が起こり、そして最後は急転直下の大どんでん返しという荒業を披露してくれた「第十九回松本清張賞受賞作品」です。
詳しくはそのブログを読んで下さい…思いっきり批判してますが(笑)


今回の本は図書館で偶然に見かけました。
よもや続編があるとは思わなかった(笑)
本当に一体、どうやればあの話の続編なんてできるんだ?と正直、作者と出版社の意図を疑いました。

続編ではなかった。

あの前作で、最後の最後で全てのフラグを回収した若宮の話…しかも内容は「あの時、若宮は実はこんなに大変だったんですよ~~」という作者のフォローですね。
しかし、若宮視点ではなく、あくまでも若宮に強制的に従者にされてしまった雪哉の視点です。

前作のアレがあるので、ある程度の期待はありましたが…やはり前作ほどのインパクトはなかったかな。
それでも、何というか……作者は「押し付けがましい一方的な善意」というものが好きですね(苦笑)

どっちだろう?とずっと見てましたが、最後の最後での黒幕の独り善がりは前作同様に腹黒大魔神降臨なのでしょうけれど、やっぱり前作の姫の方が腹黒さは数段上ですねぇ……。
あの姫がその後、どうなったのか…まぁ、当人は悪気なしですからこれからものほほんと暮らしていくでしょうけど、その方が気になる(苦笑)
むしろ今作の黒幕の方が小物に見えるよw

小物と言えば、前作に引き続き、若宮の父ちゃん…一応、今上(現在の帝)は本当にダメ男の見本ですね~。
臣下にも、正妻にも、息子二人にも見向きもされないってwwww
ここまで貶める必要あるのかなぁって、むしろ不憫に思うよ。


そして、ここからネタバレです。



































今回の主人公は雪哉なのでしょう。
一応、彼の視点なので…前作はこの「視点」で大どんでん返しが起きたんですけどね(笑)
まぁ、二番煎じはあり得ないので、腹黒大魔神は雪哉ではありませんでした。

ん~~~でも、やっぱり作者は「読者に予想も出来ない衝撃の事実!」ってのをやりたかったんでしょうか。
ここは作者の意図と読者の求めるものが食い違う場合があるので、分かりませんが……私にはやはり理解できなかった。
まぁ、若宮と雪哉の境遇が実に似ているという部分を作りたかったのかな?

雪哉も三人兄弟の次男で、地元では有名な「ダメな次男坊」を「演じてた」んですから。
若宮の場合は、宮中のしきたりなどに従わない・自由気まま・信用できるものを選別するための無理難題などでうつけ者としてレッテルを貼られていたけれど、雪哉は完璧に演じてましたねぇ。
それを見破って、若宮が雪哉をただの従者から側近にしたいと願ったけれど……ここで雪哉は拒絶するんですよね。


ごめん、この展開がマジで理解できなかった…。


これは致命的なんだな。
恐らく作者がこのシーンに力を入れていたはずだから…。

いろいろな誤解などがあって、一度は裏切られたと勘違いした雪哉が、若宮の置かれている状況に気が付き、何よりも「好きになっている」自分に気が付く。
王道パターンなら雪哉が若宮の側近になる…そのはずだと読者は思う。
だが、作者はここで敢えて、「僕の知らないところで勝手に死んでください」と雪哉に若宮を完全拒否させるというラストにした。


王道を外すのはいいけれど、だめだ、肝心の雪哉の胸中が分からない!!
何度、読み返してもこの拒絶に至る彼の思考が分からない!
これが分からないと、この物語は不完全燃焼に終わります(泣)

設定そのものは私の好みなのですが、どうしても感情移入までいかないんですよね…。
これはもう作者との相性の問題かなぁ…。

次回作…この話の続きとなると…やっぱりどうするの?と思ってしまいますが、見つけたら好奇心で読むと思います(笑)



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金木犀二十四区

金木犀二十四区

金木犀二十四区金木犀二十四区
(2012/09/01)
三木 笙子

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<STORY>
金木犀をご神木とする神社を有するその町は都心にあって、どこか時が止まったかのような懐かしい古い町並を残す不思議な場所だった。そこで和花屋を祖母と営む秋は、落ちた隕石を調査する山伏の岳史に出会う。
隕石の正体は「天狗」であり、天狗は落ちた場所を己が住む山に変えるという「森林化」を引き起こすという。
半信半疑だった秋だが、実際にその森林化が現れて静かな町はにわかに騒がしくなってしまった。
そして、秋もまたその騒動に巻き込まれていくのだった。


<感想> ネタバレあり
私、この作家さん好きかもしれない…というか、好きですね(笑)
以前、このブログでも紹介したシリーズ物とは違いますが、作風が独特なんですね。そこが好き。

世界観は日本のようで、想像上の町です。
かつて東都と呼ばれていたけれど、革命が起こり、その後二十三区に分けられた首都。
「花の都」と呼ばれていた頃の名残で、ただ一区、二区と呼ぶのは味気ない。そこで「朝顔三区」とか「桜十三区」と花の名を付けて呼ぶようになったと。
そして正式ではないけれど、誰もが「金木犀二十四区」と呼ぶ町が舞台になります。

主人公は、その「金木犀二十四区」で和の花を専門で取り扱う花屋を営む青年・秋(あき)です。
町の人から「靡(なびき)」と呼ばれるほど、花の取り扱いがうまいというか…不思議な力を持っています。本人は認めてないですけどね(苦笑)
他にも「緑の手」とか呼ばれる、植物の生育などに影響がある不思議な力なんですが…これが、後々彼が巻き込まれる原因となるんですけど。

山伏の岳史(たけし)が町に落ちたとされる隕石を探しに来たのが全ての始まり。

予備知識なしで読み始めたので、これが一体どんな物語なのか全く見当もつきませんでした(笑)
冒頭で「首飾りが盗まれる」という事件が起きて、それを秋が見つけ出したために推理モノなのかな~と思ったほどでした。同じ作者のシリーズ物がそうだったので尚更。
ところが、岳史の話によると隕石は「天狗」であり、それが引き起こす「森林化」を防ぐという流れになってきたから「あれ?」と(苦笑)
しかも、本当に家の中が草木が突然成長して占領されるという事象が起きるから驚きです。これは「ファンタジー」か!と思い直したところで…ひっくり返る(笑)

そして、やっぱり違うのか~?と思ったら、またひっくり返る!!!

さらにさらに読み進めていくと、またもやひっくり返る!!!!

いい意味でドキドキしました(笑)

以前、ここでも紹介したファンタジーがラストで推理モノを披露した時に、ウルトラC級を目指して着地に失敗した感があったのですが、こちらはきちんと着地しましたね(苦笑)
個人的に奇妙な共通点を感じたのは、エピローグですかね…どちらも最後で「ああ、そうなのか」と読者だけに納得できるシーンがあるところでしょうか。
前者は納得というか、そこで大オチをつけたんですけどね(苦笑)

こちらの作品のエピローグは不思議な余韻になりました。
まぁ、あくまで個人的な感想なので、納得いかない人もいるかもしれませんね。とにかく一転二転三転しましたから。

さて、ここからネタバレありますのでご了承ください。


















中盤で起きた「森林化」が実は人為的なもので、思いっきり「地上げ」によるものだと分かった時は本気で推理モノだと信じました(笑)
ところが、その地上げを企んだ人が岳史と同じ「山伏」で、何と本気で天狗を狙っていたというから驚きました。
そして、その天狗というのが「森林化=植物を異常活性化させる能力を持つもの」すなわち「靡」であり、ここでに焦点がくるわけですよ。

そうくる?そうくるの?!

秋の出生の不確かさが明るみになるにつれ、ドキドキしましたね。
岳史が天狗を恐れており、山伏は天狗を「退治」しなければいけないという使命があって…どう決着をつけるんだ?と思った時は、もう完全に騙されてましたね(笑)

いろいろ引っ張って、秋の出生の秘密が分かった時は「ああ、そうだよね!そうだよね!普通に考えれば天狗は架空の生き物だよね!」と自分に言い聞かせてしまった(苦笑)

だがしかし!!

ほんわかムードのラストでほんの少しだけ、それに対しての意趣返しが仕組まれていたのが良かったです。あくまでもほんの少し…この加減が大事かもしれません。
リアルとファンタジーの境を行ったり来たりで振り回されまくった読者としては、最後の最後で落ち着きたいですからね(笑)

人物描写が非常にうまいので、嫌な人がとことん嫌な人なんですが、秋を狙った山伏社長さんの動機がちょっと切なかったな。
全く同情の余地なしだったのが、岳史の母親でした…「何でも自分の希望通りに物事がなっていたため、自分の希望に沿わない子供(岳史)が気に入らない」って…。
名家の一人娘でかなり努力をして、周囲の期待通りになったと言ったけれど、二人目は女の子が欲しいと思ってたのに男だったのが最初の躓きって(汗)
一人目が自分の思い通りに育ったのに、岳史が思い通りにならないから嫌って…。
ちなみに大人になるまで「気の合わない人間」とは会ったことがないそうな…その理由は、周囲がそれとなくそういった人間が近づかないようにしていた。つまりは「お手伝いさんはこまめに交代。気の合わない親戚は出入り禁止。学校では年度の途中でもクラス替えをさせていた」…これ最悪じゃん。

それでも彼女には理想の家族像・母親像があって「子供を愛せない」なんてとんでもない話で。でも岳史のせいでその理想から離れていくので、どんどん精神的に追い詰められていく。
そこで家族が弾き出した答え。

岳史を外に追いやればいい。

さらにあり得ないのが、それを父親が岳史に「お前の代わりはいるけど、お母さんの代わりはいないから」と伝えたという信じられないこと。

ほんのわずかなエピソードだけど、ものすごい重さを感じましたね。
この後に秋の出生の話になっていくので…これもまた自分勝手な母親なんですよ~~。
うん、だからこそ山伏社長の言葉が生きてくるんですけど…この二人の母親はきつかったわーー!!
ネチネチと書いてないのに、しっかりとその人柄というか…分かるんですよ。
秋や岳史など、自分よりも他人を優先する人たちや金木犀二十四区の持つ温かさの対比なんでしょうね。

勧善懲悪とか、ありきたりなハッピーエンド物ではないですね。
純粋に面白いと思った作品でしたので、おススメします。


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烏に単は似合わない

烏に単は似合わない烏に単は似合わない
(2012/06/24)
阿部 智里

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<STORY>
八咫烏が支配する世界で始まった、世継ぎの若宮の后選び。宮廷に集められた四人の姫それぞれの陰謀や恋心が火花を散らす。だが肝心の若宮が一向に現れないままに次々と事件が!失踪する侍女、後宮への侵入者、謎の手紙…。后選びの妨害者は誰なのか?そして若宮に選ばれるのは誰なのか?
第19回松本清張賞最年少受賞。


<感想> ネタバレあり
表紙とあらすじから王道のファンタジーが見えるのに、なぜか「松本清張賞受賞」の文字が…。
私の松本清張のイメージからはどう転んでのファンタジーには辿り着かなかったので、本当に驚きました。
この前に紹介した「本にだって雄と雌があります」同様、先入観による作風の勘違いがあってはいけないと心に留めつつ、読んでいったのですが……どこが松本清張になるんだ?とかなり悩みました(苦笑)

四人の姫君の中から妃を選ぶはずの若宮がなかなか登場せず、その間に死人が出る事件が起きて、やっとここらあたりがそうなのかな?と思いました。
そして若宮が登場したあとの怒涛の展開!
衝撃の事実!


騙された!!

声を大にして言いたい。

本っっ当に騙された!!!

ネットで検索して感想などを読みましたが、少しホッとしました。
ああ、私だけじゃなかったんだ…という安堵を感じました(笑)
かなりの酷評もありました。
しかし、私の「騙された」は「松本清張賞に値しない」という意味ではありません。ファンタジーとしてはそこそこ楽しんで読んでいました。
文章の稚拙さは確かに違和感を覚えたところもありましたが、そこまで酷評はできません。私自身、大きなことを言えるほど文章うまくないんで……orz(←自爆)
「騙された」という理由は思い切りネタバレなのでここからはご注意ください。


ここから先はネタバレ!!














一番の疑問は「この作品の主人公は誰?」なのです。
序章の過去の邂逅はどう見ても伏線なのは分かります。
しかし、それに続いて「東家の二の姫(のちに「あせび」)が登場して、本作の核となる若宮の妃候補になるよう父親に頼まれたとき、実は姉である一の姫が本来は行くはずだったのに、病気になってしまってそれが出来なくなってしまい、急きょ二の姫・あせびが行くことになると読者は知らされます。
もし、この後場面転換して他の姫の紹介があれば、平等に見ることが出来るのですが、あせびと一緒に舞台である桜花宮に行くまで他の姫たちには会えません。読者はあせびと一緒に物語を進むのです。
中盤以降になって、やっと他の姫君たちの裏事情を知るのですが、その前までずっとあせび視点。

これではあせびが主人公であると思い込みます。

世間知らずで、どこかふわふわした感じで、他の姫たちに嘲笑されるあせび。若宮の妹姫である藤波に好かれるあせび。
途中、序章の邂逅の相手もあせびと若宮だと分かり、一度だけ通りかかった若君がにっこりと笑いかけるシーンがあり、王族しか纏えない紫衣が眠るあせびに掛けられていたり…王道の恋愛もののパターンがあせびの視点でずっと進みます。


しかし、各家の事情や王族内の権力争い、姫君たちの胸中が明らかになり始めると、一気に物語はミステリ調に変わります。
あせびに協力していた女房が突然、窃盗容疑で捕まり、その後失踪したと思ったら死体で発見された。その後、若宮以外は男子禁制のはずの桜花宮に忍び込んだ男がその場で斬首される。
儀式をすべてすっぽかし、一向に姿を見せない若宮。
南家の一の姫・浜木綿が明かした皇后が絡んだ「若宮廃嫡計画」などの陰謀。

どうやって決着をつけるのかと思いきや、最後の最後で現れた若宮の一刀両断的力技で解決しました……。

ま、いいけどね。
ここはもういいです。

私が「騙された」と言いたいところは、

あせびの腹黒大魔神降臨

ですから。

要は、一番「私は何も知らない、何もできない、ダメな女なの」と全身で訴えていたあせびが一番怖い女だったというオチです。

だからこの作品の主人公が分からなくなってしまったんですよ。
あせび視点でずっと物語を進めておいて、最後の最後で実はこの女が若宮の妻になりたいがために、あれこれやっていたんですよーというはきっついです。
しかも、姉である一の姫は病気ではなく、何者かによって暴行されたのが真実だったという…これ、じつは犯人はあせびに懸想する下男の仕業で、桜花宮に忍び込んで殺されます。
このあせびの本性に感づいた女房が死んだのも結局はあせびが裏で仕組んでいたって…。

一応、フォロー?としてあせび本人は本気で「自分は何もしていません。みんなが私のためを思ってあれこれやってくれて、結果としてこんな悲しいことになってしまいました。本当に悲しいです」と主張します。
これは演技でも、狂気でもなく、本当にあせびが「こういう女」なのです。
直接手を下してはいないんです…だから「怖い女」とこれでもかと真実が明るみに出ます。


しかもトドメが、実はあせびの母親もそうだった…。
これは途中であせびに「母親の二の舞にならぬように」という余計な助言をした人がいまして、あせびが母のことを調べるきっかけになるのですね。
今上(若宮の父で今の王様)の時代、あせびの母親・浮雲もまた妃候補で桜花宮に居たんです。しかも今上は浮雲が一番好きだった…ところが、止せばいいのになぜか他の姫とも情を交わした結果、今の皇后が先に孕んでしまったんですよ。それで浮雲を妃に出来なかったんだよ~というおバカな話です。
それでも懲りずに即位したあと、浮雲を側室として迎えようとしたら…浮雲妊娠発覚!今上の子ではありません。
側室の話はお流れになり、代わりに東家の当主の側室となりました。
そしてあせびを生んだ後、下男に殺されたって…しかもその下男があせびの本当の父親って…さらに、死ぬ前に若宮と藤波の母親を殺した疑いまで…どれだけビッチにすれば気が済むんだ?

この説明は若宮がするんですけどね。
ちなみに余計な助言したのは今上です。

あせびの本性「悪意さえなければ何をしても許されると知っている」を暴いた若宮ですが、最後に出てきて伏線回収して、事件を解決して、四家を抑える宗家として俺はやる!という新たな決意をして、最後の最後にあせびがああなったら、序章のあれは何だったの?という疑問を終章の一言で答えてくれました。

とことん読者を惑わせるため、ただ「あせび」の大どんでん返しをしたいがための若宮としか思えない…orz

作品の設定などは非常に私好みなんですが、そのせっかくの世界観が生かし切れていないというのもあったんですね。
四人の姫が妃の座を巡って争うのならば、もう少し権謀術数的な展開もあっていいと思うのですが、ドロドロした女の戦いなんて嫌い!というなら、何故あのあせびのオチがあるのか。
若宮も終盤になって登場しなければならない理由が、浜木綿が南家から絶縁されるのを待って、無縁の彼女を妻にするためって…。最初から若宮は浜木綿を妻にするのが目的じゃん。

とにかく「あせび視点ですべてを書いておいて、あの『あせび最凶オチ』はないだろう」というのが私にとっては残念な部分でした。
そしておそらく、作者が書きたかったのはその残念な部分だったと思われます(苦笑)

でもそんなあせびも本性を暴かれた後は登場しないんですよ。
ただ若宮に「私を好いてくれてありがとう。でも私はあなたが嫌いだ」と言われてカットアウトです。

代わりに若宮と浜木綿がラブラブでハッピーエンドで締めくくるのですが、あせび以外の姫は中盤以降じゃないと人柄が分かんないし、若宮も終盤だけの登場だけなので、あれでは感情移入できないので、納得がいかないんですね。
読後がどうもすっきりしないのはそのあたりでしょう。

これも友人に読んで貰おうかな~。
彼女には一度マンガですが「これ、私が自信を持って薦める駄作!!」という作品を紹介されたことがあります。俗にいう「逆おススメ本」って奴です(笑)
内容は一切説明せず、ただ「超人気だけど駄作!!」と…読んで私も確かにそう思いました。
すごい人気作品なんですけど、申し訳ないけれど爆笑物の駄作でした。
そんな彼女がこの作品をどう受け取るか…知りたいです(笑)←私もかなりの腹黒ですね。

本にだって雄と雌があります

本にだって雄と雌があります本にだって雄と雌があります
(2012/10/22)
小田 雅久仁

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知っていましたか?
本にも雄と雌があるんです…。


<STORY>
大阪の旧家で今日も起こる幸せな奇跡。本だらけの祖父母の家には禁忌があった。書物の位置を決して変えてはいけない。ある蒸し暑い夜、九歳の少年がその掟を破ると書物と書物がばさばさと交わり、見たこともない本が現れた!本と本が結婚して、新しい本が生まれる!?血脈と蔵書と愛にあふれた世界的ご近所ファンタジー。


<感想>
何と言って紹介したらいいか分からない本です(笑)
私自身、勘違いして読み始めたため、この本がどういう内容なのかわかるまでずいぶん時間がかかりました。
本と本が交わって、あるはずのない本が生まれる…いろいろな呼び名がありけれど、ここは語り手の呼び名である「幻書」と呼びましょう。
この「幻書」をめぐる物語ではあるのですが、私はこの「幻書」を中心とした冒険絵巻物っぽいファンタジーを想像していたのです。

全然違いました(笑)

本作品は一人の男性が語り手となって、この「幻書」を蒐集している祖父を中心に一族四世代にわたる物語が綴られるのですが……若干、いや、かなり読みにくかった。
この語り手や紹介される祖父など登場人物が、非常に癖のある人間ばかりなので、なかなかすんなりと文章が進まないんですよ。

もう茶々入れまくり!
オヤジギャグ連発!
何かどの辺にオチがあるのかよく分からんギャグばっかり!
ちなみに関西系だ!!!

そんなわけで、結構読むペースの早い私なんですが…読み終えるまで一週間かかりました。仕事の合間や寝る前に読んでいたのですが、進まないの(笑)

それでは面白くなかったのか?と問われれば、やっぱり「面白かった」と答えるしかありません。
ただ、爆笑するようなものではなく、何となくこう…口元に笑みが自然と浮かんでくる話でした。私にとっては。と付け加えますが。

理由は、好き嫌いですね。

当たり前なんですが、世の中いろいろな人がいるので、絶対に面白いと言えないんですよ。すべての作品は。
特に読みにくい部分が許容できるかできないかでかなり評価は変わります。
内容も「だから何が言いたいの?」と分からない人もいるでしょう。

この本は「本が好きな人が、本の好きな人を、本が好きな人のために書いた本」と言ってもいいのかな~と読み終えたとき思いました。
私以上に活字中毒で、本が大好きな友人には薦めてみようと思います(笑)
プロフィール

こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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