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ヘルレイザー2

ヘルレイザー2 HELLBOUND HELLRAISER2

ヘルレイザー2 [DVD]ヘルレイザー2 [DVD]
(2011/09/07)
アシュレイ・ローレンス、ケネス・クラナム 他

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製作年:1988年/製作国:イギリス アメリカ/上映時間:99分/監督:トニー・ランデル

<STORY>
パズルボックスによる惨劇後、カースティは精神病院に入院を余儀なくされた。真実を話すものの、警察も医師も「妄想」として信じようとしない。
ところが、その病院の院長であるチャナード医師はかねてからパズルボックスを研究していたのだ。カーティスの「(ジュリアが死んでいた)マットレスは廃棄して欲しい」という懇願に疑問を感じたチャナードは、警察にそのマットレスを自宅へと送ってもらう。
彼は病院に収容していた患者を犠牲にして、ジュリアの復活に成功する。そして、パズルを解き続けるティファニーにパズルボックスを解かせ、ついに地獄への扉を開いてしまう。

<感想> ネタバレあり
少し休憩を挟んで、再びホラー映画鑑賞を再開しました。
興味のあった「ヘルレイザー」の続編です。

前作から引き続き、ヒロインのカースティは不遇としかいいようがない。
叔父フランクの身勝手な行動によって、仲の良かったとは言えない継母ジュリアは連続殺人を起こし、ついには父親まで殺されるという…トドメが精神病院に強制入院ですよ。
冒頭はその事件後から、警察がカースティの実家からジュリアが殺した犠牲者の腐乱死体を発見しつつ、証拠物件の押収…ジュリアの死んだマットレスが登場します。

フランクがとうやって復活したかをカースティは知らないはずなのですが、なぜかジュリアの死んだマットレスに反応して「破棄して!」と刑事に懇願(苦笑)
そして、これまた何も知らないはずのチャナード医師はそのマットレスを警察から手に入れて…精神的に重症な患者を連れてきて、そのマットレスの上で自傷行為をそそのかす。

たっぷり血を吸ったマットレスから、ジュリアが復活!!

だから、どうして手順が分かったんだ(笑)

この辺はスルーして下さい、というホラーのお約束なんでしょうね。
それにしても、皮膚がない血の滲んだ筋肉組織標本のジュリア……生々しいですが、艶めかしいわけではないはずなのに、チャナードがしっかり落とされるって!!

ジュリアの悪女レベルはハンパねぇ!!

以下、ネタバレしますのでご了承ください。












前作でフランクに皮膚を取り戻させるために、ジュリアは男たちを誑し込んで、自宅に連れ帰り、殺して与えるという非常に献身的な苦労を余儀なくされた。
今回、手助けをしたチャナード医師は立場をフル活用して、一気に犠牲者を確保するというある意味すばらしい働きを見せてくれました。

精神病院の地下に収容されている重症患者を使うなんて……従業員、気づけよ(笑)

ああ、チャナードの不審な行動に気が付いて自宅に侵入して、ジュリア復活を目撃したよりカイル医師がいたんだけど…カースティをチャナードの自宅に潜入させるという役割を終えた後に、あっさりとジュリアの皮膚になりました(苦笑)
何というか、「ヘルレイザー」に登場する男って本当に使えねぇ!!!
ちなみに前作で登場したカースティのボーイフレンドは、前作の不思議体験を刑事に話して「カースティは妄想が強い」という印象を与えただけで一切登場しませんでした(笑)

パズルボックスを開けてしまうと、魔道士(セノバイト)に目を付けられてしまうため、チャナードは入院患者でパズルをひたすら解き続ける少女ティファニーにやらせます。
何も知らずに渡されたパズルボックスを解いてしまうティファニー……って、待てよ!

いつの間にチャナードの手にパズルボックスが(笑)!?

研究していたのはいいとして、実物がなぜにすでに渡っているんだ…ここもお約束のスルーなのか。

そして、さらに驚愕なのはティファニーが開けてしまったのに、ピンヘッドさんが

「我らを呼んだのはこの娘ではない」

と言って、様子をマジックミラーで見ていたジュリアとチャナードが居たところを思わせぶりに見つめてティファニーをそのままにして立ち去ったことでしょう。


前作でカースティが知らずに開けてしまった時とは随分と態度が違うじゃないか!(強制連行しようとしたよね?!)

それに、ジュリアとチャナードの存在に気が付いたと思いきや、やっぱりカースティにロックオンしたよ…あんまり物事を深く考えないんだなって本気で思いました(苦笑)

今作では地獄の中がメインで、その光景はなかなか面白い演出でした。
おどろおどろしい世界ではなく、「迷宮」がコンセプトだったのでしょうか。元が「パズルボックス」だからかな?
カースティに「地獄にいる。助けてくれ」というメッセージを送ったのが、父親ではなくてフランクだったというのは何ともカースティが気の毒…本当に、この男の身勝手さはぶれないです(苦笑)
しかし、前作のラストでジュリアを裏切っておきながら、彼女が登場するや「来てくれたのか!お前はそれほど俺のことを!」と盛り上がってしまうところがおバカな男のお約束ですね。

チャナードもジュリアに生贄にされて、魔道士にされてしまうのに、ラストでやっぱりジュリアにコロッと行くところが……

やっぱりジュリアの悪女レベルはすげぇ!!

でも、そんなジュリアの退場がやけにあっさりだったのが不満と言えば不満です。
あそこまで悪の女王さまぶっておきながら…!!!
絶対にもう一度登場すると期待させておいて、登場したと思ったら…何ですか??あのオチは!!!
そりゃ、きれいに剥けたなぁ~とは思いましたが(苦笑)

まぁ、最大の疑問はラストでカースティとティファニーがあっさりと病院を退院できたことかな(笑)
暴走した新魔道士・チャナード(←面影は微塵も残っていなかったのでバレないと思いますが)により、病院内で大量殺人が起きたために、病院は閉鎖した模様です。
まぁ、自宅にジュリアの犠牲になった死体が大量に残されていたので、やっぱり事件になるとは思いますが。
その割には警察ではなく、引っ越し業者っぽい2名が荷物を運び出して…犠牲になるという「次も作るよ!」的な終わり方でしたね(笑)
それでも、警察が前作の事件が解決していないにも関わらず、カースティを自由にするとは思えないんですが…。
次回作ではヒロインは違うらしいですが、一応見る方がいいのかなぁ…?


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スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師

スウィーニー・トッド~フリート街の悪魔の理髪師 Sweeney Todd:The Demon Barber of Fleet Street

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 [DVD]スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 [DVD]
(2010/07/14)
ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター 他

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製作年:2007年/製作国:アメリカ&イギリス/上映時間:117分/監督:ティム・バートン

ただいま発掘作業中(笑)
読書感想だけではなく、映画感想も結構あったので特にホラー映画の感想を選り抜き再掲載します。


この作品は珍しく「映画館」で見た作品です。しかし、久しぶりに見に行った映画がこれってどうよ(笑)?

まぁ、内容も確かに私の興味をかき立てるものだったけど、それ以上に主演のジョニー・デップへの愛がなせる業かな(爆笑)
CMを見ているだけで、「なんですか、これ?」と目を奪われるものでした…そして詳しい内容をサイトで知って、さすがの私も悩みましたね……「パフューム」の例があるから期待していいものかどうか。不安なのはグロさではなく、殺人鬼の期待外れ(苦笑)

それにしても、この作品は誕生の歴史からして面白い。

そもそも「スウィーニー・トッド」とは何者か?
実在するのか否かすらはっきりしていないくらい、逆に言えば「いろいろと創作され続けた」作品らしい。
一応は今から150年前の産業革命ど真ん中のロンドンで、客の首を掻き切った理髪師として名前が残っているというか、これが最初の「スウィーニー伝説」らしい。
どうしてあやふやなのかと言うと、当時のロンドンは世界一有名な殺人鬼「切り裂きジャック」の時代……治安が悪すぎた。
貧富の格差は開く一方で、民衆の娯楽が「公開処刑」という非常に恐ろしい時代だった。
なので、この「スウィーニー」の事件が起きた時に、新聞社はこぞって事実とフィクションを織り交ぜて大衆向けに記事を発表していったという。
それに触発されて一種の都市伝説と化したらしい……「口裂け女」のようだ(笑)
その後、ひとりの作家が「理髪師とパイ屋」という組み合わせで書いた作品が大ヒットしたのを皮切りに「スウィーニー・トッド」は一躍スター?になってしまった。
そのため、本当に彼が存在したとかという事すら分からないらしい。
もうどうでもいいんだね(笑)


実際にはこの映画の元になったのはブロードウェイで上演されたスティーブン・ソンドハイムの舞台。
しかし、上演時間3時間のミュージカルを2時間の映画にしたからかなりの脚色がされたようだ………この内容でどうやって3時間?というのが正直な感想(笑)
いや、映画そのものが面白くなかったわけではない。
ただ、これは映画の形になったミュージカルで、前に公開された「オペラ座の怪人」と一緒。全編、ひたすら歌、歌、歌。
苦手な人はダメでしょう(笑)

そもそも、この作品の内容は「美人の妻に横恋慕した判事によって、無実の罪で終身刑を言い渡された理髪師が、脱獄してロンドンに舞い戻り、復讐を遂げるまでひたすら人を殺して行き、共犯者のパイ屋の女主人がその被害者をミートパイにして証拠隠滅している話」なのだ。
それ以上でもそれ以下でもない。

見ているこちらはただ「復讐は果たされるのか?」という一点でドキドキしている。

元が舞台なだけあって、そんなに場面転換はないし、登場人物も限られてくる。
その中で、誰がどういった役割なのかも非常に際立って描かれているので、普通に考えてしまうと「ご都合主義」になってしまう。

笑えるのが、脱獄したスウィーニーを助けた船乗りのアンソニー
彼は敵役のターピン判事が後見人として監禁して養育しているスウィーニーの娘ジョアナに窓越しに一目惚れし、終いにはさらって駆け落ちする役割だ。
この男と一緒で本当に彼女は幸せになれるか不安になった…やる事なす事が中途半端でボロ出しまくって(苦笑)
でも舞台よりも映画では出番が増えたらしい(笑)
ラストで若い二人が全く登場しなかったのは、あくまで主人公スウィーニーの人生を描く作品だからか……。

本当に「理髪師とパイ屋」の話です。
ジョニー・デップと相手役のヘレナ・ボナム・カーター以外は完全に無視された形の内容でした(笑)
これも映画というより舞台の作りですね。
内容を追うよりも、ひたすらジョニー・デップの歌に聞き惚れる映画ですね。
本当に……もうジョニー・デップという俳優は役ごとに顔を作り替えているんじゃないかと思われるくらい凄い。
役になりきるというのは、もう他の役どころか素顔すらも窺わせない事を言うのだろう。
舞台挨拶の時のジョニー・デップと作中の彼は別人のよう…今に始まったわけじゃないけれど(苦笑)
狂気に駆られた殺人鬼は本当に凄まじかった……怖いよ。

さて、以下は映画の批評というより、作品の感想。
この「スウィーニー・トッド」という物語を始めて知ったのですが、ホラー好きの私としてはここらへんに注目!という与太話になります。


以下、ネタバレ!!















喉を切り裂いた死体が足踏みペダルひとつで、階下のパイ屋の調理場へ真っ逆さま♪
これが衝撃のシーンなのですが、その後の死体がパイになる部分はちゃんとカットされております。
でも、最後に下働きの少年が真実を知る時にひき肉製造機の場面があった…普通にひき肉が出来るのだけど、ある意味これはグロイかも(苦笑)

人肉料理はホラーでは王道ですね。

ドイツで起きた大量殺人事件でも、死体は肉屋で売られたり、ホッとドックに形を変えて市民の口に運ばれました…これは実話です。
やはりそこでも「おいしい」と繁盛しておりました……だから人肉は美味とされるのですが、実際は「雑食」である人間の肉はクセがありそうです。熊肉は好き嫌いが出ると聞きました。
ちなみに「肉食」の動物は独特の体臭があるそうですよ…糞は悪臭を放ちまくるとか。
本当においしいかどうかは別として、貧富の差が非常にあるロンドンで「肉」をふんだんに使った料理は歓迎されたのでしょうね。

お約束なのが、下働きの少年がパイを食べている時に口の中に異物を感じて、ふと取り出してみるとそれはどう見ても人間の指だったという……機械でミンチにしていたからありえないだろうに(笑)
もしそうならとっくに他の客にばれてたって(爆笑)

それにしても、犠牲となった男性を解体してミンチにする作業は大変だろうなぁ。
作業その1、まずは服を脱がす。
動かない人間から全ての服を脱がすのは大変なので、ハサミなんかで切りながらやるにしても、成人男性なので大変だと思います。

作業その2、血抜き。
盛大に喉を掻き切るから血抜きになるのかな?それにしても上の理髪店は血だらけになってるはずなんだけど、床やら椅子は綺麗なの(苦笑)
作業その3、肉の解体処理。
死体を利用するといっても、丸ごと全部ではない…まず内臓を取り出して、体をブロックに切り分けて、骨やら爪やら髪の毛や皮なんか取り除かないと…。

とてもじゃないが、ミセス・ラベット一人じゃ無理でしょうに。

死体処理といいつつ、その「使えない部分」はどうしてしたんだ?
(ちなみに実話の事件は、大量の白骨が近くの川で発見されて発覚しました。)

そのあたりはスルーするのがお約束♪
突っ込むのはホラー慣れしている人間だけだ(笑)


意外だったのは、頭のいかれた物乞いの女
パイ屋から吹き出す黒い煙と異臭に勘付いて騒ぐのだけど、誰も取り合わない。ミセス・ラベットも店に近づくと躍起になって追い払った。
これは後々の伏線だった事に気がつかなかった……追い払うのは「悪行だ!」と騒ぐせいだと思ってた。
ところがどっこい、この女が実はスウィーニーの愛する妻の成れの果てとは。
確かにミセス・ラベットは「毒を飲んだ」とは言ったけど、「死んだ」とは言ってなかったものね……恐るべきは女の横恋慕。

気がつかないまま妻の喉を掻き切って殺したスウィーニー……うーん、なかなかシュールなラストに仕上げてあったなぁ。
最初はアンソニーに連れて来られた娘を、口封じ(敵である判事を殺す現場に居合わせた)に気がつかずに殺してしまうのかと思いきや、それは回避。
その直後、実はさっき殺した女が妻でした!というどんでん返しは驚いた。
やはり復讐の代償はでかいね。

この仕返しにミセス・ラベットは喉を切られるのではなく、大きなオーブンに突っ込まれて生きたまま焼かれるという凄まじさ。
気の毒だけど、自業自得か。
最後は全てを知った下働きの少年に後ろから首を切られて、愛する妻の死体を抱えたまま絶命するというのは王道中の王道だね。
元は戯曲なんだし…。

少なくとも「パフューム」よりはすっきりしたラストだった(笑)
あまり捻り過ぎるとオチが面白くなくなる典型的な例だったからなぁ…。

これでお終いだったので、アンソニーとジョアナは無事に駆け落ちできたのか分からなかったんだよね(笑)
ほぼ軟禁状態とはいえ、裕福な環境で育てられたジョアナは、まず自分で家事をする生活はできないでしょうに。
それを船乗りのアンソニーと生きていけるのか?
血まみれのスウィーニーを目撃した彼女はその後に発覚するであろう事件を知る事になるのか?本当の両親の死体と養父の死体が発見されるんだよな。
まぁ、事件の全貌は明らかになっても、事件の根底にあった真実は誰も知らないだろうし……って、アンソニーが概略とはいえ知ってる(汗)
スウィーニーの前身が無実の罪を着せられた理髪師だって最初に聞いてたっけ。
いや、あの子は少し抜けているから大丈夫か(苦笑)

あの後、スウィーニーを殺した少年はどうするのかな。
ミセス・ラベットに母親を慕うような感情を持っていたけれど、彼女も焼死しちゃったからなぁ…一応、人肉パイ屋の下働きだったし、取調べとか厳しそう。
でも、この作品の判事はとんでもない悪徳判事でしたが、実際の判事はちゃんとお仕事しているようなので、大丈夫かな?

物語とは関係ないところをあれこれ考えるのは悪い癖(笑)

でもホラーとしては王道でした。
この作品はジョニー・デップの美声に酔いしれて下さい!

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フランケンシュタイン

フランケンシュタイン FRANKENSTEIN

フランケンシュタイン [DVD]フランケンシュタイン [DVD]
(2011/02/22)
ボリス・カーロフ、コリン・クライヴ 他

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製作年:1931年/製作国:アメリカ/上映時間:70分/監督:ジェイムス・ホエール

<STORY>
若き科学者ヘンリー・フランケンシュタインは生命を創造することに熱中していた。墓地や絞首台を巡り、助手のフリッツと共に死体を集め、使える部分を繋ぎ合せて人造人間を作っていた。
ある嵐の夜、脳みそまで手に入れることができたヘンリーは、作り出した実験体に雷光の高圧電流を流してついに人造人間を創造することに成功した。
しかし、その後に悲劇が起こり始める…。

<感想> ネタバレ
「ドラキュラ」と並んで世界的に有名な怪物「フランケンシュタイン」。
原作は1818年に発表されたメアリー・シェリーの「フランケンシュタインあるいは現代のプロメテウス」です。
よくよく考えてみると、実はフランケンシュタインは原作も映画も一度も見たことが無かったんですよ…知っているのは全部パロディ作品やオマージュ的な作品ばかりで、本家本元を見事にスルーしていました。
その中でも一番のお気に入りは故 和田慎二氏の「わが友フランケンシュタイン」ですね。

今回、鑑賞したのは1931年のボリス・カーロフが怪物を演じる「フランケンシュタイン」です。
この作品を見なくちゃ始まらんでしょう(苦笑)
この人の名前はベラ・ルゴシ同様、よく見かけますから。

これ以降、普通にラストまで語っていますのでご了承ください。
70分という非常に短い時間で、STORYは実にコンパクトにまとまっていました。

製作年を考えれば当然なんですよね。何せ第二次世界大戦だよ。
映像特典でのメイキングで語られていましたが、今では当たり前のシーンもかなり観客にはショッキングだったようで、公開時に少女を湖に投げ込むシーンのカット、「私は神になったのだ!」というセリフのカット、また「生命創造」というタブーを犯す内容のために、カトリック教の団体から圧力などを受けたそうです。

人体破壊描写が物足りないとブーイングが出る昨今のホラー映画はどうなる(笑)?

映画を見ていて、非常にもの悲しくなるのは、やっぱり「フランケンシュタイン」という作品が持つ「人間の傲慢さ・身勝手さ」に翻弄されて悲劇的な結末を迎える怪物の姿が描かれているところですかねぇ…。

原作と映画の最大の違いは、怪物に知性を持たせないところでしょうか。
原作では生まれた時から怪物は優れた体力と人間の心、そして知性を兼ね備えていたのに対し、映画や舞台では知性の低いモンスターとして扱われることが多いそうです。
これは原作もしっかり読まないとなー。

でも、この1931年の作品を見る限り、知性が低く狂暴ではなくて、ただ単に子供と同じで無垢で本能的に行動しているだけなんですよね。

痛いことをされれば、嫌だし、怒るし、反撃もする。作中、助手のフリッツは制止を聞かずに怪物を執拗に痛めつけていたので殺された。
教授は投与した薬物が完全に効いていないのを分かっていて、そのまま解剖しようとしたため、目覚めた瞬間に殺された。

最大の見せ場は、少女と出会った怪物が、花を差し出された時にとても嬉しそうだったところです。あの場面で、少なくとも怪物は敵意むき出しで、人を殺すことが楽しいわけではないのが分かります。
ただ…ここで一番の悲劇が起こるんですけどね。
花を湖に投げて、「お花のボート」を作って遊んでいたとき、手元の花が無くなった怪物は、花と同様に少女を湖に投げ込んでしまうんですよ……あれ、見ていてものすごく痛いシーンだった><
花と違って浮かんでこない、沈んでしまった少女を見て、自分のしたことが、とてつもない過ちだと気が付いた怪物の狼狽えぶり……この一連のボリス・カーロフの演技がすごい!!

怪物に使われた脳みそが実は「犯罪者の脳」であり、それが原因で凶悪な怪物になってしまったとなっているんですが、それはこのシーンで否定されます。少なくとも私の中では完全に否定されました。


自分の欲望で創造しておきながら、面倒が見きれなくなって捨てたヘンリーが一番の悪党ですわ。
しかも、死なずに生き残って婚約者と結婚して終わりって……代わりに怪物の始末を引き受けて死ぬはめになった教授が気の毒過ぎる。フリッツは自業自得とはいえ、怪物の無垢さゆえに犠牲になった少女も浮かばれん。

原作ではヴィクター・フランケンシュタインでしたが、映画ではヘンリー・フランケンシュタインで、友人がヴィクターになってましたね。
原作通りならば、怪物に友人も婚約者も家族も殺されるんですが、映画ではちょっと痛い目に遭うだけで済みますよ…しかも、怪物退治に貢献してないねー。
創造主がこうだから、なおさら怪物の悲劇性が際立つのかな。
閉じ込められた風車小屋に火が放たれ、逃げ惑う怪物の姿は悲しいですよ…人間が一番怖いわ。


やっぱり名作は名作でした。
ちなみに映像特典として収録されている「Boo」は面白かったです(笑)あれ、パロディなんだよね?恐らくは数々のホラー作品を繋ぎ合せて作っているのでしょうが、笑えます。

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共喰山

共喰山 PRIMAL

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(2011/11/09)
ゾー・タックウェル=スミス、クリュー・ボイラン 他

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製作年:2010年/製作国:オーストラリア/上映時間:84分/監督:ジョシュ・リード

<STORY>
オーストラリアの森深くにある古代壁画を目指して、6人の若者がキャンプがてらに向かった。無事に壁画のある洞窟に辿り着いたものの、近くの池で泳いだ一人がヒルに襲われて高熱を出す。
口から血を流し、歯が抜け始めたために、一度病院に連れて行こうとした矢先に、彼女は鋭い牙をもつ食人鬼に変貌してしまった。


<感想> ネタバレあり
賛否両論の作品らしいですね。
面白い!という人と、期待したほどじゃないという人と両方の感想ブログを読みました。
私はと言うと、面白かったです♪

期待外れのブログに「『処刑山』の二番煎じ」とありましたが、そちらはノルウェー映画ですし、どちらも邦題だから作品そのものに文句言っても仕方がない思うんですよね…本当にこの邦題って誰が付けるんだろう。しかも勝手に「「山」シリーズ第二弾 海にすればよかったね」って…中にはこれを作品を減点対象にした人いるんじゃなかろうか。

それはまぁ、ホラー映画のお約束というか…ある意味、避けられない宿命なのでしょう。

時間が84分という短さもあって、非常にスピーディーな展開でした。
何よりも「とにかくこれはホラー作品なんです」という主張が、あまり余計な謎解きやつじつま合わせをスルーしていて良かったと思います。(←いいのか?)
投げっぱなしにするのは良くないとは思いますが、個人的にはサスペンス系や思わせぶりな展開をした場合に気になるところなので、この作品は文句なしでスルーです。スルーでいいです(苦笑)

冒頭で12000年前の原住民が、問題の壁画を描いていて、後ろから鋭い牙を持った人間に襲われるところだけでもういいですよ(笑)
ついでにその壁画に描かれていたのが、まぁ…元凶の化け物なんでしょう。
そして主人公アーニャさんの遠いご先祖様がその壁画を調査中に何やらあったというのも、軽~く差し込まれていたので、その後の展開を受け入れる下準備になっていましたね。

そう、その後の展開。

池で泳いだ金髪娘のメルさん。
あんな汚い池で全裸で夜泳ぐってすごい(←私なら手も入れたくない!!)
ヒルは考えなかったけれど、衛生面での問題と寄生虫(←大学での必須科目でした)の心配をしてしまいます…授業中、アフリカの話だったかな?教授が「うっかり腕を池に入れちゃってね。この幼虫(確か住血吸虫系)がびっしり食いついて赤い斑点だらけになった」とにこやかに語ってくれました。(人間に寄生するタイプで無かったので虫刺され状態で済んだそうですが…怖いです)

その後、発症?して食人鬼に変わったメルさんは本当に怖かった…。
ええ、怖かったですとも!!

DVDパッケージに載っているのはふたりの食人鬼で、後ろに霞んでいるのが変貌者二人目のデイスさんなんですがねぇ…影薄いです(苦笑)
本編中でもメルさんほど活躍してません。
この作品の怖さは全部メルさんのおかげです。

ガオーッと文字通りに飛びついて襲ってくる様はうなされそうです…実は、本当に昨日の夢に出てきました(泣)
まだ見てなかったのに…メルさん、出張して来てくれました…頼んでないのに(大泣き)
いかに、このパッケージのメルさんが怖かったか実感しました…orz

以下ネタバレします!











王道のB級ホラーで、とにかく仲間割れしている間に事態は深刻化する展開です。
メルを捕えるか殺すかでもめ、捕えた後にどうするかでもめ…ここでメルに皮肉屋のウォーレンがあっさり殺されます。
その後、このウォーレンの死体を食うメルを見て、デイス・クリス・アーニャはメルさんを殺すと言いますが、メルの彼氏であるチャドだけは「助ける」と言い張ります。
よく言ったな…と思いましたが、こいつがまぁ役に立たない!!
結局、池に入ってしまったデイスが発症するのですが、その前に殺さなきゃ!!と主張するのはいいけれど、誰もが自分はやりたくないという…そりゃそうだ。
でもさ、デイスがメルを殺すって言ったことに反発して、「こいつが言い出したことだ!」って言ったチャドが殺すのが筋ってものでしょう…。
なのに「クジ」って…残ってるの女性なのに、本当に役に立ちません。

役に立たないのはもう極まっていて、メルにひたすら声をかけて、唯一の武器?である松明を下ろしてしまい、襲われた挙句、クリスがさらわれる時もただ座っていて、「逃げろ!」と叫ぶだけでした。
その後、アーニャに思いっきり役立たずって言われていた(苦笑)
アーニャと逃げる時にデイスがメルに発情?して獣スタイルで事に及ぼうとしたのを見て、ぶち切れて山刀振り回して突進。
デイスと相討ちになるというのは、救いようがありません…本当にバカです。
ちなみにこのシーンは上半身だけのウォーレンも一緒に倒れていて、何というか…役に立たない男三人衆みたいなカットになっています(笑)

結局、壁画に描かれていた化け物が洞窟に潜んでいたらしく、メルが生贄を捧げることで復活。(カンガルーもウォーレンも「下半身」だけ捧げていたのは意味があるのかな?)
クリスはその化け物に孕まされて、自ら切腹して異形の子供を殺すというとんでもないシーンがありました。
巨大ヒルのような化け物は生き残ったアーニャにも同じことをしようとしましたが、こっちは失敗に終わり、返り討ち。
アーニャ強いぞ!
そして最後の最後で再びメルが洞窟を出たアーニャを襲いますが、もう怖いモノなしのアーニャが渾身の蹴りを放って、メルを吹き飛ばして木を利用してのサバ折り!!
トドメに顔面に岩を落として「ヤな女!」の〆セリフ!!

ここまで展開が早かった~!!

そのおかげで退屈することがなかったです。
それが一番良かったところか(笑)

結局、あの化け物は何なのかとか、どうして変貌するのかとか、その後水も食料もクルマもなしでそこからアーニャは帰れるのか?とかは分かりません(笑)

分からなくていい。

そう思えるB級ホラーでした。
普通に楽しむには十分でしょ?(←私の場合は夢にまで出てくるという欲しくないオマケも付きました…)


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シャイニング

シャイニング THE SHINING

シャイニング 特別版 [DVD]シャイニング 特別版 [DVD]
(2002/04/05)
ジャック・ニコルソン、シェリー・デュバル 他

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製作年:1980年/製作国:イギリス/上映時間:143分/監督:スタンリー・キューブリック

<STORY>
コロラド州ロッキー山上にある「展望ホテル」は冬の間、雪に閉ざされるために営業を休止して閉鎖される。その間の管理人として、小説家志望のジャック・トランスが雇われることとなった。
しかし、このホテルは前管理人が閉鎖された空間に心を蝕まれ、妻と娘ふたりを斧で惨殺して、自らも猟銃で自殺するという悲劇が起きていた。
それを告げられてもジャックは気にせずに妻ウェンディと息子ダニーを伴って住み込みを決める。

ホテル閉鎖の日、ジャックとウェンディがホテルを案内されている間、ダニーは料理主任のハロランと語り合うが、ともに「シャインイング」と呼ばれる超能力を有していることが分かる。
ダニーはその力によって、すでにこのホテルは何か奇怪な力が働いていることを察していたのだ。
そして、猛吹雪によって電話回線までも切れてしまい、ホテルは完全に隔離されることになる…。

<感想> ネタバレあり
ジャケットの写真(ジャック・ニコルソンの狂気の笑顔)「レッド・ラム REDRUM」の言葉だけ知っていた作品です(苦笑)
特に「REDRUM(赤い羊)」は本当にいろいろなところで見たなぁ…有名どころは「金田一少年の事件簿」ですね。蝋人形が出てくる事件で、明智警視が妙に目立った作品でしたね。
もうひとつは由貴香織里「赤い羊の刻印」という漫画なのですが、分かる人いるかなぁ(苦笑)

いや~こういうSTORYだったんですね。
「ヘルレイザー」よりは意外性なかったですが、もっとスプラッターかと思っていました。

原作がスティーブン・キングで、彼の作品の映画化にしては珍しく良作と聞いていましたが、実際は原作とはかなり異なっていて、そのキング本人からかなりバッシングされていたことをWikiで知りました。

本編を見終わったときには、感想としては悪くはなかったけれどやはり少々難解だったので、音声解説を初めて見てしまいました(笑)
ステディカムが導入された映画であることは何かの特別番組で見て知っていましたが、それ以上にキューブリックが何度も何度もテイクすると聞いて驚きました。ギネス記録(1シーンに132回)って何?しかもそのシーンはカットってどれだけ鬼なんだろう…役者も大変だぁ…。
最後は演技じゃなくって、本気でイライラしたり、ヒステリー起こしてたって、そりゃそうだろうよ…。
一番すごいのはダニー役のロイド君でしょうね。可愛い子でしたが、こんな監督に付き合って頑張ったんだから。
最後のシーンは「本当に転んだ」ってのがいい(笑)

ここから先、ネタバレ!



















あれだな…ホテルを建てた場所がそもそも墓地って問題だよね。
定番と言えば定番なんですが、普通は避けて通るだろうそういう土地事情(苦笑)
そしてさらに問題なのが、本編鑑賞中の字幕で「墓地」を「基地」と読み間違えていた私だよね(自爆!)
だから、肝心の「呪われたホテル」が分かってなかったんだから、もうどうしようもない…orz
でもジャックが徐々に狂気に陥ってくのは前任者の呪いか?と思っていたから違和感はさほどありませんでした。
ただバーテンや237号室の怪なんかはそれだと説明つかないんだよね(苦笑)
また、ラストシーンの1921年の写真…あれが分からなかったんですよ。その後の解説ですぐに自分の勘違いに気が付いて凹みました…(泣)

それでも237号室のあれは一体何だったんだろう……腐敗した老婆の意味はあまり考えちゃいけないのか。
最初は殺された妻かと思ったけど、いきなり老婆に変わったから驚いた。
あの人、実にいい味出してました(笑)

いい味出していたと言えば、あの双子(本当は8歳と10歳の姉妹だそうで)もそうでしたね。
いきなり登場してきて、次にしゃべって、そして惨殺現場(←これびびったw)と、点々としたシーンは印象に残りました。あの双子も何かの漫画で見たなぁ。

REDRUMのシーンがあんなに簡潔というか、そんなに意味深ではなかったのが意外でした。もっと重要なシーンかと思ってました。
完全に刷り込み状態だったかな。他の作品の方が、重要視して登場してたから(苦笑)
タイトルの「シャイニング」という超能力はあまり出て来なかったので、よく分からなかったのですが、あの時のダニーは母親に警告するためにあれを使ったのでしょうか。
斧でドアが壊されれば、嫌でも起きるだろうけど…。

料理長のハロランもあんなにあっさり殺されるとは思ってなかったですね。原作ではちゃんと活躍して生き残るそうですが、映画だと本当に……ジャックの狂気を証明するために死に、母子の脱出のために雪上車を持ってきただけ(苦笑)

徐々に徐々に狂っていくジャックを演じたジャック・ニコルソン(役名と一緒なのはダニーも同じなのでちょっとびっくり!)は本当に凄かった~。
最後の斧を持ってにた~と笑うシーンは確かに名演技です。
撮影時はリアルタイムでもかなり大変だったようなので、身を削る演技だったかもしれませんね。

この映画の音声解説を見て驚いたのは、巨大迷路を上から見たシーンだけ視覚効果を使った特撮で、残りは全部実写だったということでしょうか。

あのエレベーターから大量の血があふれ出して迫ってくるシーンも実写だったんですね。
1万リットルの血のりを用意して挑んだと言いますが……片づけ大変だったろうなぁ(←そこか!)
巨大迷路も飛行場にセットを用意して、板張りに枝を打ち付けて作ったそうですが、撮影中にスタッフが本当に迷子になったのだからすごいです(笑)
またラストのシーンでジャックがダニーを追いかける時に、スタッフは火の元に細心の注意を払ったとか…火事になったら逃げ場がないので冗談にならないから(←マジで怖いね)
映画は非常に丁寧に作られているなぁと実感。
本編中では気が付かなかったけれど、終盤のシーンでは雪の代わりに「塩」を使っていたそうです。さらさらのパウダースノーと区別がつかなかったけれど、言われてみれば玄関口のシーンは雪が全く溶けてなかったので、確かに雪ではないですね。
それにしても塩の量も半端じゃない。

ちなみに、この映画は予定を大幅にオーバーして撮影され、その間は撮影所を独占していたために、その他の映画撮影にかなり影響を及ぼしたとか。
「レイダース―失われた聖櫃―」「スターウォーズ2」とか…って両方ともスピルバーグ?!他にも迷惑を被った作品があったので、これは相当恨まれたんじゃないかな?

まぁ、そんな細かいことを気にしてたら映画監督なんてできないんだろうな(苦笑)



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こぶた貯金箱

Author:こぶた貯金箱
知識は浅く広くがモットーですが、好きなモノにはのめり込むタイプです。
ほとんどが図書館で出会いますが、過去に衝動的に手に入れた本なども紹介していきます。かなりマニアックなもののありますよ。

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